いつの間にか借金がふくらみ、返済に困っていませんか。
借金地獄に陥ってしまったと絶望している方もいるでしょう。
主な原因は「返しても返しても借金が減らない」「返済するための借金をくり返してしまう」などが考えられます。
しかし、逃れられないと思っている借金地獄からも、正しい知識を身に付けて実行すれば脱出は可能です。
この記事では、そもそも借金地獄に陥る原因や考えられるデメリット、脱出方法を解説していきます。
この記事でわかることは?
- 借金地獄に陥る原因とは
- 借金地獄に陥ってしまったら起こること
- 借金地獄から抜け出す正しい対処法
知っていれば怖くありません。
借金でお困りの方の参考になれば幸いです。
借金地獄に陥る状態とは?
そもそも借金をしてしまうのは、以下のような理由が考えられます。
- ギャンブル
- 浪費癖による買い物
- 生活費の補填
- ローンの返済苦
- カード支払いの管理不足
はじめは、軽い気持ちで少し借りるといった場合も多いです。
しかし、手持ちの現金が増えると自分の欲求が満たされ、次の借金へのハードルも下がってしまいます。
そうして借金をくり返すうちに、いつの間にか手におえない状態にもなり得るでしょう。
借金地獄に陥ると、返済期日を守れず滞納が続いたり、複数の金融機関から借入していたりする状態になっている可能性が高いです。
早急に自分の置かれている状況を把握し、司法書士などの専門家へ相談しましょう。
ここからは、借金地獄に陥っていると考えられる状態について解説していきますので、参考にしてください。
借金の滞納
借金を滞納すると、滞納1日ごとに「遅延損害金」という賠償金が発生します。
滞納した日にちごとに増えていくので、注意が必要です。
遅延損害金は一般的な利子よりも高い設定になっており、滞納せずに借金している場合よりも速いスピードで借金額が増えます。
そもそも借金の滞納は、返済できなくなっているから起きる状況です。
毎月の返済がきつい状態に加えて、滞納による借金の増額で、さらに自力では返済不可能な借金地獄に陥っていると言えるでしょう。
複数からの借入
3社以上の金融機関から借入をしている場合は、多重債務の状態にあり、借金地獄に陥っている可能性が高いです。
複数の金融機関から借入をする理由は「借金返済の資金を用意するため」といったケースが多いのではないでしょうか。
借金返済に充てるために他社からお金を借りなければならない状態では、自力で計画的に返済していくのが不可能な状態です。
新たな借入をしないと返済資金を用意できない状態なら、自身の支払い能力を超えていると言えるでしょう。
完済の目処を立てるどころか借金がふくらんでいき、借金地獄に陥ると考えられます。
闇金の利用
闇金の利用は借金地獄に陥りやすく、抜け出せなくなる可能性が大きいです。
正規の業者ではない所からお金を借りるということは、すでに今ある借金の返済に困っている状態ではないでしょうか。
借金の滞納によってブラックリストに載ってしまい、正規の貸金業者からは借入できなくなっている場合もあります。
そのような、支払い能力を超える借金をかかえる人にもお金を貸すのが闇金です。
ただし、返済を妨害したり高額な利息を請求したりして、いつまでも完済できないようにする悪質な手口を想定しておかなければなりません。
たとえば、返済方法を債務者に伝えずに、わざと返済できないようにするのです。
返済できないまま滞納となり、高い利息もプラスされて、いつの間にかとんでもない金額にふくらんでしまいます。
※闇金の手口や危険性についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にされてください。
年収の1/3より借金総額が超過
年収の1/3を超える借入は、支払い能力以上の借金と言えるでしょう。
支払い能力を超過した借金がある場合は、借金地獄に陥っている可能性があります。
貸金業法第13条で、貸金業者から個人への貸付は、原則として年収の1/3を超えてはならないとされているのです。
過度な借入から消費者を守るためのもので「総量規制」と言います。
tips!!〜貸金業法の総量規制とは?〜
貸金業法で年収の三分の一以上の貸付を禁止する規制のことを「総量規制」と呼びます。
金融庁のウェブサイトでは次のように解説されています。
総量規制とは、借りることのできる額の総額に制限を設ける、新しい規制のことです。
この新しい規制は、平成22年6月18日から実施されています。
具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合、新規の借入れをすることができなくなります。ただし、すでに、年収の3分の1を超える借入残高があるからといって、その超えている部分についてすぐに返済を求められるわけではありません。
引用:金融庁(貸金業法のキホン)
ただし、銀行からの借入やクレジットカードを使ってのショッピング枠などは、総量規制の対象になりません。
つまり、年収の1/3を超える借金も可能だということです。
返済可能な借入額の目安は、収入の1/3までと覚えておくと良いでしょう。
借金地獄に陥ったときのデメリット
借金を滞納して借金地獄に陥っている状況には、さまざまなデメリットが考えられます。
損害遅延金が発生して、借金がさらに膨らんでしまう状況は危険です。
借入先から何度も連絡があり、勤務先や家族に知られる可能性もあります。
もし財産を差し押さえられるような状況になれば、日常生活にも大きな支障が出るでしょう。
ここからは、考えられるデメリットについて解説していきますので参考にしてください。
遅延損害金を支払う
返済期日を過ぎると、1日ごとに遅延損害金が発生します。
滞納した分を返済するときには、通常の利息とは別に遅延損害金も支払わなければなりません。
遅延損害金は「元金×遅延損害金利息÷365(日)×滞納日数」で求められます。
仮に遅延損害金の利息を20.0%として、100万円の借金を30日滞納したとしましょう。
計算は「100万円×20.0%÷365日×30日」になり、16,438円という結果になります。
つまり、1か月の遅延損害金は約16,000円です。
損害遅延金の利率は、通常の利息よりも高く設定されています。
借金の滞納は、いつの間にか額がふくれ上がる可能性が高いと言えるでしょう。
督促を受けると周りにばれるおそれがある
借金地獄と呼ばれるほどの状況では、身近な人に借金がばれる恐れがあります。
始めは本人の携帯電話に連絡が来たり、返済をやさしく促すような内容の督促状が郵便で送られてくる程度です。
その時点で返済できれば良いですが、滞納を続けたり金融機関からの督促状を無視し続けたりしていると、周りの人に知られる恐れがあります。
自宅の固定電話のみならず、実家や勤務先にまで連絡が来るようになるでしょう。
債務者本人以外には、債権者が社名や借金について口に出すことはありませんが、怪しまれるのは避けられないでしょう。
差し押さえられるおそれがある
滞納する期間が長くなると、最終的には財産を差し押さえられる可能性もあります。
債権者から裁判を起こされると、裁判所から通知がくるので対処しなければなりません。
裁判所からの通知があっても返済せずに放置すると、最終的には財産の差し押さえになります。
差し押さえる財産は、主に以下のような物です。
- 給料
- 預貯金
- 自宅などの不動産
- 車
- 生命保険の解約金
特に給料や預貯金がある銀行口座などは、差し押さえる優先順位が高いです。
給料の差し押さえに関しては、勤務先にも裁判所から通知が届くので、借金の事実を知られるだけでなく、迷惑をかけてしまいます。
金融機関から借入ができなくなる
返済を滞納し続けると、5〜10年は金融機関から借入ができません。
滞納の事実が事故情報として登録されてしまいます。
いわゆる「ブラックリストに名前が載る」という状態です。
ブラックリストに名前が載ってしまうと、次のような制限がかかります。
■ブラックリストにのる(個人信用情報に事故情報が載る)と起こること
- 新規借入やキャッシングができない
- ローンが利用などができない
- クレジットカードの使用や新規発行ができない
- 賃貸物件の審査に通らない
- 保証人になれない
- スマホの契約ができない
自分の信用情報に傷がついた状態です。
ただし、事故情報は一生残るわけではありません。
債務整理や借金の完済後一定期間が経過すると、情報も削除されるのが一般的です。
※ブラックリストについてはこちらの記事でより詳しく解説しています
借金地獄からの脱出方法
借金地獄から抜け出すには、それぞれの状況に適した方法を見つけることから始めましょう。
家計の見直しや現状の把握など、自分でできることもあります。
ただし、膨れ上がった滞納や闇金の取り立てで悩んでいる人は、借金地獄から自力で脱出できる可能性が低いです。
個人で対応できる範囲を超えている場合には、なるべく早く専門家に相談するようにしましょう。
家計の見直しをする
返済がきついと感じたら、家計の見直しからはじめると良いです。
毎月の支出が多く家計に問題がある場合には、固定費を減らす努力をしましょう。
所有しているだけでお金がかかる車を手放すと、大きな節約になります。
スマホやインターネット接続など、通信費を見直すのもおすすめです。
家族全員分のスマホ代が下がれば、毎月定額の固定費が節約できます。
格安SIMに乗り換えたり、ライフラインとセットで契約して基本料金を下げる方法を検討してみると良いでしょう。
また、収入を増やすのも選択肢のひとつです。
今よりも好条件の職場への転職や、副業で収入を得る方法などを検討してみてはいかがでしょうか。
借金の脱出方法について専門家に相談をする
借金の返済に苦しんでいる人は、専門家への相談をおすすめします。
悩みを一人で抱え込むのは精神的につらい毎日で、日常生活にも支障が出てしまうかもしれません。
誰にも相談できないままでいると、借金がふくらんで深刻化する恐れもあります。
身近な人に打ち明けにくい場合でも、相談できる窓口はいくつもあるので利用してみてください。
借金を専門に取り扱っている司法書士なら、借金からの脱出方法を見つけるだけでなく、業者からの督促や嫌がらせを最短で即日ストップすることも可能です。
督促の連絡が来ないだけでも、精神的には余裕が生まれるでしょう。
多くの場合は無料で相談できますので、一度問い合わせてください。
の取り組み
アカルイミライを運営するイーライフ司法書士法人は、借金問題を創業当時から取り扱い、様々な問題を解決してきました。
個々の様々なケースに最適な答えを持っています。
無料相談を常時、実施しております。
借金問題の無料相談の予約はこちらから
債務整理で対処する
借金の返済に困ったら、債務整理で解決できる場合があります。
債務整理とは、返済額を減額またはゼロにできる、借金の救済措置です。
債務整理には以下の3つの手続きがあります。
- 任意整理
- 個人整理
- 自己破産
任意整理とは、現在収入があり、今後も継続的な収入を見込める人が利用できる手続きです。
毎月の返済額を調整して、3年〜5年かけて無理のない返済計画を立てます。
個人再生とは、借金額が5,000万円以下で、継続的な収入を見込める人が利用できる手続きです。
借金を最大90%減額できる可能性がありますが、裁判所での手続きには費用がかかります。
自己破産は借金がゼロになる方法ですが、財産を処分する必要や、職業に制限が生じるなどのデメリットがあるので、慎重に決断するようにしてください。
返済能力がない人や、年収を超える借金がある状況でなければ、任意整理か個人再生で解決できる可能性が大きいです。
まとめ
借金の返済に困ったら、司法書士に相談してみましょう。
借金地獄からの脱出方法を見つける助けになれます。
自分の状況にあった債務整理によって、毎月の返済が大幅に減額できる可能性があるのです。