物価の高騰で生活が苦しく、お金に困っている人も多いのではないでしょうか。
銀行や消費者金融などから借りられず、生活費に困った結果、審査が甘く誰でも借りられる闇金に手を出してしまった人もいるでしょう。
闇金からお金を借りたものの、高額な利子で返済が滞り、その結果闇金からの嫌がらせで苦しむ人もいます。
具体的にどのような嫌がらせをされるのでしょうか。
今回は闇金からの嫌がらせと、対処法について紹介します。
この記事でわかることは?
- 闇金業者のイヤガラセの手口の類型
- 闇金業者から嫌がらせを受けた時の対処法
手口と適切な対応方法を知っていれば、闇金業者は怖くありません。
闇金からの嫌がらせで困っている方は是非参考にされてください。
闇金が行う嫌がらせの主な手口
闇金が行う嫌がらせといっても、具体的にどのような事をしてくるのかイメージが湧かない人もいるのではないでしょうか。
家に来て大声を挙げる、しつこく電話をしてくるなど、怖がるような事を平気で行うイメージを持っている人が多いです。
闇金業者が行っている嫌がらせの主な内容について紹介します。
1日中電話をかけてくる
闇金から借りたお金の返済が滞ると、まずは電話での催促です。
最初は1日に何度か電話をかけるなど、軽いものから始めます。
しかし、それでも電話に出ない、もしくは返済をしない場合は1日中電話が掛かってきます。
最悪の場合、督促電話が鳴りやみません。
近年、スマートフォンは私たちのコミュニティーツールとして欠かせないものになっています。
友人だけではなく、仕事や学校からも連絡が来るので、外出する際は持ち歩くという人の割合が多いです。
手放せない分、闇金からの督促電話は精神的に追い詰められるでしょう。
電話に出なければ督促電話は鳴りやまず、しかし電話に出れば高圧的な言葉で返済を迫られるため、厄介です。
LINE闇金をしてくる
LINE闇金とは、LINEで連絡を取り合う闇金の事です。
闇金業者がLINEを活用する理由は、多くの人が利用しているコミュニケーションツールのため、相手も抵抗なく安心して利用できるからです。
本来貸金業を経営する場合は、事務所を構えて固定電話の回線を引き、加えて政府からの営業許可を貰う必要があります。
しかし、法定利率や取り立て行為を行っている闇金は、政府からの営業許可がおりません。
そのため、警察にバレにくい固定電話を利用せず、携帯電話だけで営業を行っています。
さらにLINEは手軽で、なおかつ足がつきにくいため、闇金にとって都合のいいサービスです。
LINEに送った個人情報を悪用して、チャット機能を用いて1日何百件もメッセージや着信が送られてくるでしょう。
職場へ電話をかけてくる
利用者へ直接督促電話をかけても滞納問題が解決しない場合、利用者が勤務する会社へ直接電話をしてくる可能性があります。
通常、貸金業者は正当な理由がない限り職場へ電話をしてはいけないという、貸金業法を守らなければいけません。
tips!!〜貸金業法に定める(取立て行為の規制)〜
貸金業法では、債権の取り立てについて厳しく規制をしています。
具体的な法令の条文として、電話の取り立てについて、次のように記載されています。
第二十一条 貸金業を営む者又は貸金業を営む者の貸付けの契約に基づく債権の取立てについて貸金業を営む者その他の者から委託を受けた者は、貸付けの契約に基づく債権の取立てをするに当たつて、人を威迫し、又は次に掲げる言動その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない。
一 正当な理由がないのに、社会通念に照らし不適当と認められる時間帯として内閣府令で定める時間帯に、債務者等に電話をかけ、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は債務者等の居宅を訪問すること。
二 債務者等が弁済し、又は連絡し、若しくは連絡を受ける時期を申し出た場合において、その申出が社会通念に照らし相当であると認められないことその他の正当な理由がないのに、前号に規定する内閣府令で定める時間帯以外の時間帯に、債務者等に電話をかけ、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は債務者等の居宅を訪問すること。
三 正当な理由がないのに、債務者等の勤務先その他の居宅以外の場所に電話をかけ、電報を送達し、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は債務者等の勤務先その他の居宅以外の場所を訪問すること。
引用:法令検索(貸金業法第21条)
正当な理由がなく勤務先に電話をすることが禁止されていることがわかります。
しかし、闇金はこの貸金業法を守らず、会社に平気で電話をかけます。
会社の営業時間に何度も電話をかけ、FAXを流してくるため、仕事に集中できなくなるでしょう。
場合によっては、たまたま電話口に出た無関係な人に対して高圧的な態度を取ることもあります。
闇金を利用していたことを会社へ内緒にしていても、会社への督促電話によってバレてしまう可能性が高いです。
会社の営業妨害をするほど督促電話が掛かってきた場合、会社に居づらくなり最終的に会社に迷惑がかかります。
家族や友人に借金の督促をする
闇金の執拗な取り立ては、家族だけではなく友人にまで督促を行います。
友人や家族に督促がいく理由は、本人に無断で借金の申込書に緊急連絡先や連帯保証人の名前、電話番号を記入する債務者がいるからです。
記入した本人は、次の給料で返せばいいなど、無断で記入してしまう可能性が高いでしょう。
しかし、実際に取り立てが来た友人や家族は裏切られた気持ちになります。
闇金からの高圧的な態度に耐えきれず、肩代わりをしてしまうケースもあるでしょう。
さらに、一度督促し、肩代わりをしてくれると分かった場合、相手から利息分をどんどん搾取する可能性もあるでしょう。
当然ながら、債務者との信頼関係は崩れる可能性が高いです。
個人情報をSNSに晒す
督促電話にも対応せず、返済が遅れてしまった場合は個人情報をSNSに晒す可能性があります。
SNSは不特定多数の人が見る場所です。
そのような場所に個人情報がアップされると、大勢の見知らぬ人に名前や住所、電話番号や勤務先が知られてしまいます。
さらに晒された個人情報を悪用し、不特定多数の人が嫌がらせをする可能性もあるでしょう。
掲示板での書き込みが増えた場合、検索エンジンで名前を検索すれば闇金からお金を借りていることや個人情報などが簡単に検索できてしまいます。
一度晒された個人情報を完全に消し去ることは、ほぼ不可能な状態です。
仮に闇金問題が解決できたとしても、名前を検索されるとその情報は永遠に出てきてしまうため、長期的な実害が及ぶでしょう。
闇金の嫌がらせに対する対処方法
闇金からの嫌がらせはしつこく、1日中取り立ての連絡をしてくるため、精神的に追い詰められる可能性が高いです。
対策を取ろうと考えても、どうすればいいのか、悩んでいる人もいるでしょう。
場合によっては、さらに嫌がらせが悪化する可能性が高いです。
そこで、闇金からの嫌がらせに対する対処方法について紹介します。
警察に相談する
闇金からの嫌がらせが周囲に影響を及ぼす場合は、迷わず警察へ相談しましょう。
警察は民事不介入のため、原則的に借金問題に関するトラブルは介入しません。
しかし、刑事事件へ発展する場合は対策を考えてくれます。
例えば、深夜や早朝に自宅へ来て大声で取り立てを行う、暴力を振るわれた場合はすぐに警察に通報しましょう。
ただし、民事不介入なため具体的な証拠がなければ警察は動きません。
深夜や早朝に取り立てが来たら、ボイスレコーダーなどで録音するなど証拠を押さえておくと刑事事件として対処してくれる可能性が高くなります。
他にも電話の内容を録音し、振込履歴が分かるもの、LINEの内容など証拠となるものは消さずに保管しましょう。
弁護士や司法書士に相談する
司法書士や弁護士に相談することで、債務者に対して連絡しないように説得してくれます。
そもそも闇金から借りた借金には、返済義務がありません。
深夜や早朝に大声で取り立てを行い、暴力を振るわれた場合は刑事事件の対象になります。
その場合はこれまで払ったお金も、損害賠償請求をすれば戻ってくる可能性もあるでしょう。
損害賠償を請求できるのは、弁護士や司法書士に依頼する、もしくは警察に被害届を提出するかのどちらかになります。
また、警察に被害届を出す場合、弁護士や司法書士のサポートを受けるとスムーズに手続きを進めることが可能です。
しかし、刑事起訴が認められるためには、要件ごとにさまざまな要件があります。
弁護士や司法書士に相談すると、裁判手続きを視野に入れた闇金対応が可能です。
闇金会社からの被害で悩んでいる場合は、まずは弁護士や司法書士に相談してください。
の取り組み
アカルイミライを運営するイーライフ司法書士法人では、創業当初から闇金問題に取り組んできました。
闇金からの嫌がらせの解決や利息の返金交渉などに対する多くのノウハウを持っています。
闇金問題の無料相談を常時、実施しております。
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闇金の嫌がらせを司法書士に相談するメリット
闇金からの嫌がらせで困ったら、弁護士や司法書士などの専門家、警察のどちらかに相談することがおすすめです。
しかし、その中でも特に闇金に対する嫌がらせを司法書士に相談するメリットが3つあります。
早めに相談すると、闇金に対する嫌がらせの問題だけではなく、借金問題も解決することが可能です。
闇金からの督促や嫌がらせをストップさせる
司法書士に闇金について相談すると、まず司法書士がやることは闇金業者に電話をすることです。
そして闇金業者に対して「この件は司法書士が受任したので、直接本人には連絡しないで下さい」と伝えます。
この電話を行うと、基本的には闇金業者が債務者本人に連絡してくることはなくなるでしょう。
法律に関する知識はもちろん、交渉に関するさまざまなテクニックを持っているため、安心して任せられます。
依頼すると闇金業者に対抗して、有効な法的手段を取るでしょう。
闇金業者としては、今後も営業を続けるため、不要なトラブルを避けたいと考えています。
司法書士から電話があった場合、営業停止の危機を回避するべく、嫌がらせ行為を行う可能性が低いです。
債務整理が行える
闇金業者を利用する多くの人が、クレジットカードでのカードローンやキャッシングなど、一般の貸金業者からの借入が限界まで重なってしまっています。
生活に苦しくても、一般の貸金業者ではお金を借りられないため、審査が甘く誰でもすぐ借りられる闇金業者へ手を出してしまうでしょう。
今後、闇金業者との関係を完全に断つには、今抱えている借金を返済しなければいけません。
借金問題を解決するには、債務整理という方法があります。
債務整理とは、借金を減らし、支払いに猶予を持たせることです。
この債務整理を行うと、今ある借金を減額し、一時的に督促や取り立てをストップできます。
債務整理の方法は、過払い金請求・任意整理・個人再生・自己破産の4つです。
どの方法で債務整理を行えばいいのか迷ったときは、司法書士に相談してみてください。
損害賠償請求ができる
もしも闇金から深夜や早朝の取り立てや暴力など、度を超えるような取り立てを行っている場合は損害賠償請求できます。
原則的に警察は借金問題によるトラブルに対して民事不介入のため、事件として取り扱ってもらえません。
しかし、相談者や周りの人が被害にあうなど、事件性のあるものに関しては警察も介入せざるを得ないでしょう。
警察が介入して相手が逮捕された場合、損害賠償請求を行えます。
ただし、損害賠償請求をするには、証拠を集めなければいけません。
深夜や早朝に大声で取り立てられているところを、ボイスレコーダーやスマホカメラで記録し、LINEの内容や着信履歴も保存が必要です。
証拠を押さえておく理由は、警察や弁護士、司法書士への相談や刑事告訴へ踏み切る際、スムーズな対応を行えるからです。
刑事事件を検討するなら、証拠集めを行うようにしましょう。
まとめ
闇金からの執拗な嫌がらせは、債権者側を精神的に追い詰めて、日常生活が困難な状態になる可能性があるでしょう。
一度返済しても闇金との関係が断たれることはなく、やがて周りの人まで巻き込みます。
このような状態から抜け出すには、闇金との関係を断つのが大切です。
闇金問題で悩んだら、司法書士へ相談してみましょう。