闇金や実質闇金である先払い買取現金化業者・後払い現金化業者には、特殊な隠語や独特の言い回しの専門用語のような言葉が存在します。
長きに渡り、これらの業者との対応を行ってきたイーライフ司法書士法人の現場でも隠語や専門用語を使って会話をすることも珍しくありません。
「隠語=言葉を隠す」ということは、隠す理由があります。
隠語には、違法な金利を示すもの、違法な取り立て方法を示すものなど様々です。
隠語で示される金利設定や取り立ては全て違法であり、貸金業法違反をはじめ様々な法令に違反しているため返済は不要です。
闇金・先払い買取現金化、ツケ払い・後払い現金化は返済不要
イーライフ司法書士法人では、闇金業者による 取り立てや嫌がらせを即日で停止 させる対応が可能です。
ご相談は 完全無料で、返済当日のご依頼にも柔軟に対応 いたします。
全国対応のほか、 費用面では後払い・分割払いが可能 なため、経済的なご不安がある方もご安心いただけます。
ご状況に応じた最適かつ実効的な解決策をご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
\匿名でも相談可能・秘密厳守で対応/
ここでは、闇金と接点を持った時に使う隠語をできるだけ多く解説しています。
本記事は、あくまで被害防止と教育目的です。違法な取引を助長する目的ではありません。
- 「あ行」で始まる闇金隠語
- 「か行」で始まる闇金隠語
- 「さ行」で始まる闇金隠語
- 「た行」で始まる闇金隠語
- 「な行」で始まる闇金隠語
- 「は行」で始まる闇金隠語
- 「ま行」で始まる闇金隠語
- 「や行」で始まる闇金隠語
- 「ら行」で始まる闇金隠語
- 「わ行」で始まる闇金隠語
※各用語・隠語は50音順に整列させています。
「あ行」で始まる闇金隠語
鬼電(オニデン)
「鬼電(オニデン)」は、「債務者の勤務先や自宅、携帯電話宛にしつこく電話をしてくること」をいいます。
数回の電話などでは「鬼電(オニデン)」とは呼ばず、例えば1日に100回以上電話をするなど、異常な回数の電話のことをいいます。
追い込み(オイコミ)
「追い込み(オイコミ)」は、債務者の自宅や職場、親戚等の緊急連絡先に電話や訪問・嫌がらせ等、違法な方法の債権回収を指します。
係る動詞は「かける」と言うのが一般的で、「〇〇を追い込む」という使い方をせず、「〇〇に追い込みをかける」という使い方をします。
明けイチ(アケイチ)
「明けイチ(アケイチ)」とは、「明ける」と数字の「1(イチ)」を組み合わせた造語で、夜が明けたら(1日)1割の利息を意味しており、30日で300%、年利に引き直すと3600%となります。
例えば1万円を借りた場合、30日後に30万円の返済が必要になります。
貸金業法で定められた上限金利(年20%)を大きく超える違法金利となります。
押し貸し(オシガシ)
「押し貸し(オシガシ)」とは、闇金業者が勝手に他人の口座にお金を振り込み、その後で暴利な返済を迫るという闇金業者の手口です。
被害者は借入を申し込んだ認識はなく、銀行口座情報を含む個人情報が流出した結果、その情報が闇金業者に渡ることをきっかけとします。
最初は小額の振り込みから始まりますが、闇金業者から利息や遅延損害金を含む返済を要求され、借入であることを認めてしまうと追加融資や違法な高利により急速に被害額が膨れ上がっていき、高額被害に発展するため注意が必要です。
※押し貸しについては、こちらの記事でも詳しい手口や注意点を解説しています。

板(イタ)
「板(イタ)」とは、闇金業者や詐欺グループが犯罪資金を入金させるための銀行口座のキャッシュカードまたは銀行口座そのもののことを指す言葉です。キャッシュカードを板に見立てて、他にも板チョコやボードなどと呼ぶグループもあります。
銀行口座通帳のことは、英語でbankbookなどということからブックと呼ばれています。
売り(ウリ)
売り(ウリ)とは、男女問わず「売春」を指す言葉です。
融資審査の際に、信用や返済能力の無い顧客に対して、「返済できなかったら売り(ウリ)はできるか?」などと確認して、それを担保とすることがあります。
返済できない顧客を管理売春業者に紹介し、その紹介料を以て返済に充当することもあります。
「か行」で始まる闇金隠語
ガチャガチャ(ガチャガチャ)
「ガチャガチャ(ガチャガチャ)」とは、闇金業者からの嫌がらせのことを指します。特に電話での嫌がらせを示すことが多く、
「(債務者が)返済日に支払いを怠ったらガチャガチャされた」「(債務者の)勤務先にガチャられた」などと使われる言葉です。
グリーン(グリーン)
「グリーン(グリーン)」とは、現金を指す隠語です。「生」、「ナマ」と呼ばれることもあります。
「足が付くからグリーンで持ってこい」「これからナマで持ってくるなら金利下げてやる」などの使われ方をします。
客振り(キャクフリ)
「客振り」とは、顧客の銀行口座を業者が預かり、他の顧客からの金利の返済を業者が預かった口座に振り込ませることを言います。闇金は犯罪です。客振りによって口座を利用されてしまうと、口座凍結や最悪の場合口座を貸したことによる犯罪収益の移転に加担したとみなされ、逮捕や刑事処罰の対象になる可能性もあります。
「さ行」で始まる闇金隠語
サンイチ(サンイチ)
「サンイチ」とは「30日」と「1割」を組み合わせた造語で、30日間で10%の利息を意味しており、年利換算すると約121.7%となります。
例えば5万円を借りた場合、30日後に5万5千円の返済が必要になります。
通常の月利(1ヶ月単位の金利)ではあるものの、貸金業法で定められた上限金利(年20%)を大きく超える違法な金利になります。
シゴ(シゴ)
「シゴ」とは45%の利息を意味する隠語で、期間を示す言葉ではなく、通常10日〜1ヶ月(月利)の金利であることがほとんどです。
貸金業法で定められた上限金利(年20%)を大きく超える違法な金利になります。
ジャンプ(ジャンプ)
「ジャンプ(ジャンプ)」とは、返済予定日を延長することを意味します。
金利のみを支払うことで、返済予定日を延長することが一般的で、場合によってはジャンプするための高額な追加金利や手数料が必要なこともあります。
例えば、「日掛けのジャンプ」を繰り返すと、元金は一切減ることなく金利だけを闇金業者に支払い続けることになり、闇金業者にとって上客になってしまいます。場合によってはジャンプを繰り返すことで借金が膨らんでいってしまうケースもあります。
初回飛び(ショカイトビ)
「初回飛び(ショカイトビ)」とは、一度も返済をしないで債務を踏み倒すことをいいます。
闇金は初回は借入金額の倍以上の返済であることがほとんどで、暴利ゆえに数回の返済で利益を出していますが、債務者に「初回飛び」をされると赤字になるため、初回飛びには非常に厳しく対応する傾向にあります。
初回返済前に闇金だと気がつき返済が困難な場合は、闇金に対応できる司法書士や弁護士に相談することをお勧めします。
晒し(サラシ)
闇金における「晒し(サラシ)」とは、インターネット上の掲示板やSNSに自身の個人情報を公開されることをいいます。公開される情報は、公的身分証明書の写しの画像、住所、勤務先や給与明細、家族や友人の電話番号など、闇金業者につかまれている個人情報の全てがインターネット上で公開されてしまいます。
取り立ての中で行われる嫌がらせの一種です。
「た行」で始まる闇金隠語
トイチ(トイチ)
「トイチ」とは「10日」と「1割」を組み合わせた造語で、10日間で10%の利息を意味しており、年利換算すると約365%となります。
例えば5万円を借りた場合、10日後に5万5千円の返済が必要になります。
貸金業法で定められた上限金利(年20%)を大きく超える違法な金利になります。
トニ(トニ)
「トニ」とは「10日」と「2割」を組み合わせた造語で、10日間で20%の利息を意味しており、年利換算すると約730%となります。
例えば5万円を借りた場合、10日後に6万円の返済が必要になり、トイチの倍の金利で、より深刻な違法金利です。
貸金業法で定められた上限金利(年20%)を大きく超える違法な金利になります。
トサン(トサン)
「トサン」とは「10日」と「3割」を組み合わせた造語で、10日間で30%の利息を意味しており、年利換算すると約1,095%となります。
例えば5万円を借りた場合、10日後に7万5千円の返済が必要になり、極めて高額な違法金利です。
貸金業法で定められた上限金利(年20%)を大きく超える違法な金利になります。
当バック(トウバック)
「当バック(トウバック)」とは、借入の当日に返済することを意味します。
数時間だけの借入れでも1日分の利息を請求するため、極めて高金利になります。
給料日に借りて数時間後に返済するなどの使われ方をされます。
例えば、朝に10万円借りて、夕方に15万円を返済するなどです
テレグラ(テレグラ)
テレグラムという無料のメッセージングアプリ(メッセージ、音声通話、ファイル送信などができるアプリ)のことを指します。電話番号さえ用意すれば匿名でアカウントが作成でき、メッセージの内容も暗号化されサーバーに残さないような設定も可能なので、犯罪に使われることが多いアプリケーションです。
足がつかないため、闇金の取引でも利用されることも多いです。
創業者のパヴェル・ドゥロフ氏は「ギャングとの取引や人身売買など犯罪性が疑われるテレグラム上での活動や、捜査に関わるデータの提出を怠った疑い」でフランス当局に逮捕されています。
飛ばし(トバシ)
「飛ばし(トバシ)、飛ばす(トバス)」とは、債務者側が闇金からの借金を踏み倒すことを指します。
「債務を飛ばしたら闇金業者から自宅に追い込みがかかった」等の使い方になります。
デコ助(デコスケ)
「デコ助(デコスケ)」とは、闇金業者やヤクザが刑事や警察官を指す隠語です。一般的な使われ方はおでこの広い人を揶揄する際に使う言葉ですが、刑事のことをデカと呼ぶことから、デカをバカにする呼称として「デコ助」と呼び始めたことが始まりと言われています。
「な行」で始まる闇金隠語
ニーイチ(ニーイチ)
「ニーイチ」とは「20日」と「1割」を組み合わせた造語で、20日間で10%の利息を意味しており、年利換算すると約182.5%となります。
例えば5万円を借りた場合、20日後に5万5千円の返済が必要になります。
貸金業法で定められた上限金利(年20%)を大きく超える違法な金利になります。
ニーサン(ニーサン)
「ニーサン」とは「20日」と「3割」を組み合わせた造語で、20日間で30%の利息を意味しており、年利換算すると約547.5%となります。
例えば5万円を借りた場合、20日後に7万5千円の返済が必要になります。
貸金業法で定められた上限金利(年20%)を大きく超える違法な金利になります。
「は行」で始まる闇金隠語
日掛け(ヒガケ)
「日掛け(ヒガケ)」とは、1日単位で利息が発生し、原則毎日金利分の返済を要求されることを意味しています。返済負担が日々重なり、すぐに生活は圧迫されていきます。
取立ての機会が毎日発生するため、精神的負担も大きく、闇金の金利設定の中でも悪質な部類にはいります。
日バック(ヒバック)
「日バック(ヒバック)」とは、「日掛け(ヒガケ)」とほとんど同様の意味です。
文脈や状況によっては、当バック(トウバック)と同じ使われ方をする場合もあります。
人をつける(ヒトヲツケル)
人をつける(ヒトヲツケル)とは、闇金の追い込みのやり方の一種で、債務者を軟禁することを指します。
物理的な身体拘束ではなく、1日に頻繁な連絡や訪問など、監視・軟禁されている状態をいい、相手からの連絡に対して、すぐに応答をしないと「すぐに返事しろ!」「何しているんだ?」などとメッセージを送ったり、鬼電をしたりと債務者の生活を脅かします。
ブック
ブックとは、闇金業者や犯罪グループが犯罪資金を入金するための銀行口座の通帳のことを指します。英語で銀行通帳のことをbank book や口語では単にbookと言うことがあることから、ブックと呼ぶようになりました。
「ま行」で始まる闇金隠語
まるぼう(マルボウ)
「まるぼう(マルボウ)」とは、
「や行」で始まる闇金隠語
横電(ヨコデン)
「横電(ヨコデン)」とは、闇金業者が仲間内で連絡を取り合うための電話回線や端末のことをいいます。
闇金業者は顧客とは飛ばしの回線(足のつかない電話回線)を利用しています。
常に複数の電話回線を契約しており、仲間内と連絡を取り合うための電話回線を管理上峻別する必要から、このような呼称が生まれたのではないかと推測されます。
ヤメ検(ヤメケン)
ヤメ検とは、元検事という経歴を持つ弁護士のことを指す俗称で、とりわけ闇金に関わる隠語ではありませんが、
闇金業者は日常的に犯罪行為を繰り返す職業柄(闇金を職業と呼ぶべきではありませんが、文章のわかりやすさを優先します)、逮捕・起訴と隣り合わせです。
逮捕された際に、すぐに相談できる刑事事件に強い弁護士やヤメ検は闇金業者にとって大切な存在です。
「ら行」で始まる闇金隠語
LINE闇金(ラインヤミキン)
「LINE闇金(ラインヤミキン)」とは、固定電話や携帯電話回線ではなく、LINEで顧客とやり取りをする業者、またはLINEで顧客とやり取りをする行為そのものを指す言葉です。
LINEアカウントは、簡単に契約できる格安SIMなどSMSが送受信できる電話番号さえあれば簡単につくることができます。
090金融という言葉があるように、正規の貸金業者は必ず固定回線電話があります。LINEだけで契約が完結する業者は違法業者のため注意が必要です。