「債務整理をしたいけど、自分の借金額でもできるのだろうか?」
「借金について周囲にバレずに相談したい」
そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
借金や債務整理に関することは、なかなか人には聞きづらいものです。
特に債務整理については、言葉は聞くけど本質は理解していないケースが多くあります。「自分は対象になるのか」「メリットを得られるのかを知りたい」という方も多いでしょう。
この記事では、債務整理に踏み切るべきタイミングや頼れる相談先について解説します。
債務整理の種類や具体的な解決策を知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかることは?
- 債務整理を検討する基準やタイミング
- 債務整理の種類
- 債務整理を検討したときの頼れる相談先
借金問題についてお悩みの方やそのご家族などお役に立てれば幸いです。
債務整理にいくらからという規準がない理由
債務整理について検討している人の中でも、抱えている借金の金額は千差万別です。
債務整理の種類によって、よりメリットが大きい金額や効果の見込める状態というものはそれぞれ存在しますが、はっきりとしたルールや規準はありません。
なぜ規準が設けられていないのか、理由について考えてみましょう。
苦しいと思う金額は人それぞれだから
借金がいくらになったら返済に困るかというのは人によって違います。
注目すべきなのは借金額ではなく、継続的な収入はどのくらいあるのか、家族はいるのか、精神的に安定しているかなどの要素です。
たとえ同じ金額でも、家族の多さや家庭環境、健康状態などで毎月の出費が大きく異なります。
借金自体は少額でも、病気や怪我で働けない状況の人は返済の見通しを立てるのは難しいでしょう。
また逆に、借金額だけ見ると平均的な金額を大きく上回っているように見えても、毎月の収入が多ければ、あまり問題に感じない人もいるかもしれません。
借入額が300万円で返済が苦しいと思う人もいれば、3000万円でもまだ大丈夫と思う人がいるのは事実です。
つまり、金額にかかわらず返済が苦しいと思った時が債務整理を考え始めるベストなタイミングと言えます。
債務整理をするデメリットへの考え方が違うから
債務整理をすると言っても必ずしも良いことばかりではありません。
何をするにしても、デメリットはつきものです。
たとえば借金額が極端に少ない方は、弁護士等の専門家に依頼した際の手続き費用の方がかえって負担が大きいというケースも珍しくありません。
また、債務整理には色々手続きの種類があり、伴うリスクも違います。
リスクへの考え方次第で債務整理に向いているかどうかが決まるので、一概に借金の額だけでは押し測れません。
債務整理を検討するべきタイミング
債務整理を検討しているが、どのタイミングで債務整理に踏み切るべきか悩んでいるという方も多いでしょう。
自分の借入額はなかなか人には言えずに1人で悩んでしまい、心が暗くなってしまうのは多くの方が通る道です。
こちらでは、債務整理を視野に入れるべきタイミングや、目安となるポイントについて解説します。
ここがポイント!
債務整理を検討するタイミングは、借金に対する感じ方の違いによって一概に図ることはできませんでしたが、検討すべきタイミングは存在します。
- 借金の返済額が収入の1/3以上あるとき
- 返済するのが「苦しい」と感じたとき
- 借金の返済のために借金をしているとき
毎月の返済額が収入の3分の1になった時
毎月の返済額が収入の3分の1になったら、債務整理について検討してみる価値があります。
貸金業法では、年収の3分の1以上の貸付を禁止するという規制が定められています。
tips!!〜貸金業法の総量規制とは?〜
貸金業法で年収の三分の一以上の貸付を禁止する規制のことを「総量規制」と呼びます。
金融庁のウェブサイトでは次のように解説されています。
総量規制とは、借りることのできる額の総額に制限を設ける、新しい規制のことです。
この新しい規制は、平成22年6月18日から実施されています。
具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合、新規の借入れをすることができなくなります。ただし、すでに、年収の3分の1を超える借入残高があるからといって、その超えている部分についてすぐに返済を求められるわけではありません。
引用:金融庁(貸金業法のキホン)
つまり、返済額が収入の3分の1以上になった時は生活が破綻する可能性が高いと金融庁が考えているということです。
家計が破綻すると判断される規準は借金額ではなく、毎月の収入に対する返済額の割合でみるといいとされています。
毎月の収支から、債務整理をすることなく借金を完済できるかどうかを見定めることが重要です。
これ以上返済するのが苦しい時
返済するのが辛いと感じる金額は人によって異なります。
借金額が200万円で苦しい方もいれば、500万円でも余裕のある方もいるでしょう。
その人の毎月の収入や精神状態、置かれている状況によって、返済するビジョンが見通せるかどうかが決まります。
いつまでも減らない借金を抱えていれば、夢を追いかけることも恋人を幸せにすることもできないかもしれません。
借金額が少なくても今の状況が辛いのであれば、債務整理を検討するべきでしょう。
借金返済のために借金をするようになった時
毎月の返済が追いつかず、他社から新規の借り入れをするようになった時は債務整理を視野に入れるべきです。
他社から借りたお金を返済するために借り入れをしても、利息が増えるばかりでいつまで経っても完済することができません。
それどころか、借金額は雪だるま式に増えていきます。
金額が膨らんで身動きが取れなくなる前に、専門家に相談しましょう。
債務整理の種類
債務整理には大きく分けて任意整理、個人再生、自己破産の3つで、アプローチの仕方や向いているやり方は人それぞれ異なります。
適していない方法をとると借金減額どころか、ますます負担額が増える事態になりかねません。
債務整理の種類やそれぞれの特徴について、1つひとつ順番に見ていきましょう。
任意整理
任意整理とは、金融機関と和解交渉して毎月の返済額を減額してもらう方法です。
利息や遅延損害金をカットしたり、返済期限を延長してその分を分割したりすることで3〜5年以内の完済が可能になります。
費用の相場は約3万円〜と減額報酬10%です。
ただ、あまりにも借金額が少ない場合、専門家への依頼料の方が高くつくこともあるので注意する必要があります。
借金が10万円程度の方は、ほとんど効果が認められずに費用と労力が無駄になる可能性があるので、やめておきましょう。
個人再生
個人再生とは裁判所に申し立てを行うことによって、借金を5分の1〜10分の1に減額してもらうよう働きかける仕組みです。
その後の残債を約3〜5年かけて返済できるようになっています。
成功すればかなりの減額効果が期待できる上に、住宅ローンを返済中のマイホームも手元に残せる可能性があるというのが最大のメリットです。
専門家への依頼費用の相場は20〜50万円ほどでしょう。
確認すべきなのは借金額が5000万円以下という条件を満たしているかと、借金額によって最低返済額が設定されていることです。
100万円までの借金は減額の対象にならないので注意しましょう。
※個人再生についてはこちらの記事でより詳しく解説していますので、参考にされてください。

自己破産
自己破産とは、財産や収入から裁判所に借金を返済できないと判断された際に、返済が免除になる制度です。
免責が認められることで今ある借金がゼロになるため、借金返済による精神的ストレスから解放されるでしょう。
注意が必要なのは、自己破産をするとその先10年はブラックリストに登録されるという点です。
クレジットカードが作れなくなったり、住宅ローンを組めなかったりするなどの弊害があります。
自己破産したという事実が記録に残り、社会的信用がなくなるわけです。
また、自己破産の手続き費用は最低でも30万円以上かかります。
借金がなくなったとしても、払うべき手続き費用のことは頭に置いておきましょう。
債務整理をしたい場合に頼れる相談先
債務整理を検討したいと思った時、まずはどこに相談に行くのが良いのでしょうか。
債務整理の制度は複雑で、手続きの数も多くあります。
専門家でないと自分に適した債務整理のやり方を見つけることは困難です。
こちらでは、債務整理をしたい場合に頼れる相談先について解説します。
市役所などの公共窓口
債務整理をしようかまだ迷っている段階であれば、まずは市役所などに併設されている相談窓口に行きましょう。
相談は無料で、債務整理についての基礎知識を身に付けられます。
また、人と話すことで気持ちが落ち着くことがあるかもしれません。
気になった方は、管轄の役所に問い合わせをしてみるといいでしょう。
しかし、相談窓口はあくまで話をする機関であって専門家ではありません。
実際に行動に移す段階に進む際は、また別の専門家に1から説明する必要が出てきます。「相談窓口に行けば全てを解決してくれる」と思わず、その先のステップまで見通すことが大切です。
弁護士に相談
法律的な目線からサポートを受けたい時は、弁護士事務所を訪ねるのも1つの手段です。
金融機関や裁判所と依頼人の間に立って、利息の引き下げ交渉や必要書類の作成をしてもらえます。
ただ、相談するだけで高額な請求をされたり、債務整理が終わってみると実は弁護士費用の方が高かったりするケースも少なくありません。
支払うお金を減らしたくて債務整理をするのに、余計にお金がかかってしまっては本末転倒です。
様々な機関を見比べて、自分に合った所を見つけるのが重要です。
司法書士に相談
債務整理といえば司法書士の専門分野です。
借金を抱える方たちにとって何よりも重要なのはスピードでしょう。
時間と共に利息や借金額は膨れ上がり、督促状や催促の電話などで精神を削られてしまいます。
イーライフ司法書士法人には、経験豊富な司法書士が多数在籍しているので、お悩みを聞いてから最短でご提案が可能です。
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費用に関しても柔軟に対応可能です。
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アカルイミライを運営するイーライフ司法書士法人は、借金問題を創業当時から取り扱い、様々な問題を解決してきました。
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まとめ
債務整理は、返済が苦しくなった時がするべきタイミングです。
その規準は金額に左右されるものではありません。
しかし、そうは言っても自分の状況で債務整理をしたらどの程度メリットがあるのか分からないという方もいるでしょう。
司法書士に相談すれば、借金に関する疑問を全て解消することができます。
まずは自分の借金に関する状況を整理し、今後のプランを練っていくことが大切です。
イーライフ司法書士法人にご相談いただければ、お客様1人ひとりにとっての最適解を提案できます。
債務整理を検討される方は、ぜひイーライフ司法書士法人にご相談ください。