物価高騰や新型コロナウイルスの影響によって、経済的に苦しくなっています。
その結果、借入による借金を作った人は多いです。
先の見えない借金問題が理由に、追い詰められてしまう人もいるでしょう。
借金で自殺しようかなと悩んでる方が読むと、少しでも気持ちが楽になるように本記事では対処法を紹介します。
この記事でわかることは?
- 借金に悩むと起こる5つの弊害
- 借金苦で自殺を考えてしまう理由
- 借金苦から解放される6つの手段
借金苦で自殺することはありません。
適切な対応をとることで借金問題は解決できます。
借金の返済を考えすぎてしまい起こる5つのこと
借金の返済を考えすぎてしまうと、日常生活にいろんな支障がでてきます。
特に真面目な人や心が繊細な人は、無意識のうちに色々と考えてしまうでしょう。
借金の返済を考えすぎた結果、起こる5つのことについて紹介します。
①気持ちが不安定になり自殺したいと考えてしまう
借金の返済で自分を追い込みすぎた結果、気持ちが不安定になり、自殺したいと考えてしまう人もいます。
真面目過ぎる人は心が繊細なので、督促の連絡や借金の返済について深く考えすぎてしまい、どんどん気持ちが不安定になるでしょう。
心が不安定になると情緒不安定になり、借金に追い込まれて自殺したいと考えます。
働いたお金を自由に使えない毎日に、辛いと考える人もいるでしょう。
自由に使えるお金がなければ、好きな時間を楽しめず、返済のストレスが解消できません。
②借金の返済を考えすぎて夜眠れない
夜寝ようとしても借金が頭から離れず、なかなか寝れない人もいます。
睡眠は身体と脳を休めるために重要です。
しかし、借金を返済するお金がない場合、どうやって返済すればいいのか、考えずにはいられません。
寝ようとすると、頭の中は借金を返済するために、これからどうするのかを無意識に考えてしまい、全然寝られない人もいます。
③自殺したら生命保険で借金を返せると考える
借金を返せない場合、自殺をすれば生命保険で借金を返せると思っている人も多いです。
結論から言いますと、自殺だと保険金はもらえません。
保険法という法律に、被保険者が自殺したとき、保険会社は保険給付を行う責任を負わないと明記されています。
tips!!〜死亡保険契約の自殺の取り扱い?〜
自殺によって死亡保険の保険金が給付され、家族にお金が残せるなどと考えられる方がいらっしゃるようですが、自殺と認定された場合、保険金の給付はされません。
具体的な法令の条文として、死亡保険契約における自殺の扱いについて、次のように定められています。
第五十一条 死亡保険契約の保険者は、次に掲げる場合には、保険給付を行う責任を負わない。ただし、第三号に掲げる場合には、被保険者を故意に死亡させた保険金受取人以外の保険金受取人に対する責任については、この限りでない。
一 被保険者が自殺をしたとき。
二 保険契約者が被保険者を故意に死亡させたとき(前号に掲げる場合を除く。)。
三 保険金受取人が被保険者を故意に死亡させたとき(前二号に掲げる場合を除く。)。
四 戦争その他の変乱によって被保険者が死亡したとき。
引用:法令検索(保険法第五十一条)
したがって、死亡した理由が自殺の場合、保険会社は保険金を支払う必要がないので、保険金をもらえません。
④目の前のお金の欲しさに闇金に手を出してしまう
通常の金融業者と違い、闇金は信用情報を無視して誰でもお金を貸し出します。
審査が甘く、多重債務をしている人でも借入が可能です。
そのため、今すぐお金を借りられるならと、軽い気持ちで闇金に手を出してしまいます。
闇金に借りたお金で借金を返せるので、一瞬楽に感じるでしょう。
しかし闇金の取り立ては法律を守っていません。
金融業者の借金よりもひどい取り立てが待っていると言っても過言ではないでしょう。
⑤強制執行される
強制執行とは、借金を滞納し続けている人に対し、財産を強制的に持っていくことです。
金融業者はお金を貸し出している契約書を持っているので、金融業者や裁判所の督促に応じない場合は強制執行されるでしょう。
強制執行されるものは、給料・家・家具・貴金属・車などで、強制執行されたものは使用できません。
なぜなら、強制執行されたものを売却し、売れた金額で返済に回せるからです。
強制執行を避けるためにも、借金の滞納を避けましょう。
借金返済で自殺したいと思ってしまう理由
借金で返済が厳しくなると、精神的苦痛から逃れるために自らの命を断つ人もいます。
そうなる前に、今の状況を改善しなければいけません。
借金返済で自殺したいという考えをしてしまう理由について説明をします。
お金を使って自分のしたいことができないから
自殺したいと感じてしまうのは、働いて稼いでも借金返済に回ってしまうからです。
自由な時間や趣味にお金が使えなくなれば、ストレスを発散できません。
一生懸命働いたお金を好きなように使えるからこそ、仕事のストレスなどが軽減され、ストレス解消できます。
ストレスが解消されず蓄積していけば、毎日生きているのがしんどくて自殺を考えてしまうようになるでしょう。
利子がついて返済総額の残高が少しずつ増えるから
借金を返済しているにも関わらず、なぜか増えているなと感じている人もいるでしょう。
増えている原因は、借金に利子がつくので、返済金額の残高が少しずつ増えているからです。
頑張って借金返済しているにも関わらず、なかなか減らないと気持ちが落ち込みます。
返済しても終わりが見えてこなければ、精神的に追い込まれていく人も多いでしょう。
借金返済の自殺で多い原因と動機は健康問題・経済的問題・生活問題
借金返済の自殺で多い原因と動機の上位3つは健康問題・経済問題・生活問題です。
上位3つを以下で紹介します。
自殺した1番多い原因は「健康問題」
自殺をした1万人以上の人は、自身の健康問題が原因で亡くなっています。
健康問題による自殺の原因や動機の内訳としては、精神疾患の悩みやうつ病、身体の悩みの病気で自殺している方が多いです。
うつ病は自室に閉じこもり、気持ちが焦ってじっとしていられず、自分を生きている価値のない存在であると思いつめて、自ら死を選んでしまいます。
うつ病になる原因は、経済的問題と生活問題を考えすぎで発症する人が多いです。
2番目に多い原因は借金などによる「経済的問題・生活問題」
健康問題の次に多いのが、経済的問題・生活問題を原因や動機とする自殺です。
自殺した人の4,000人以上の人が経済的問題・生活問題の原因を抱えてなくなっています。
経済的問題・生活問題の原因と動機の内訳は、生活苦・負債・借金取り立て苦、奨学金返済苦など、お金や生活関係が理由で亡くなった人です。
自分で借金をしていなくても、連帯保証人になり、借金に苦しんでいる人もいます。
借金をした人の中には、悪質な取り立てによって精神的に参ってしまう人も少なくありません。
自殺の原因は1つだけでなく健康問題・経済問題・生活問題など色んな原因が連鎖して起こっているのです。
借金を返す6つの手順
借金を返済するしんどさや日頃の返済の疲れから。自殺を考えてしまう人は少なくありません。
そうならないためにも、以下では借金返済の手順を紹介します。
適切な対応をとることで借金問題は解決可能です。
①借金を返していく覚悟を決める
借金を返済するうえで大切なのは、借金を返済していく覚悟を決めることです。
借金を少しでも早く返済するために大きな金額のお金を狙って、宝くじや競馬、競艇などで少しのお金を使って大きなお金を当てて返済に回そうという考えはやめなければなりません。
これから借金を返済していくためには借金はもうしないという強い気持ちと徹底的に返済していくことに対して覚悟を決める必要があります。
②借金の金額を把握する
現時点で自分の借金の総額を把握する必要があります。
領収書や取引履歴を確認して、借金を確認しましょう。
領収書や取引履歴を確認しても借金の金額がわからない人は、信用情報センターに情報の開示を求めると、借金の金額を把握できます。
信用情報センターはCIC、JICC、全国銀行協会の3つです。
3つの信用情報センターでは、登録している銀行やカード会社、消費者金融などの金融機関での借金の状況、借金の返済状況などの情報が登録されています。
情報の開示を求めることで借入先の債権者名や借金の残額を把握が可能です。
③収支を把握する
現時点の借金を把握した後は、毎月の収入と出ていく金額の把握が重要です。
毎月の収支を把握できたら、携帯料金や家賃など、安く押さえられるものがわかります。
通信料の安い携帯や少しでも家賃が安めな場所に引っ越すなどができないか出ていくお金を一度、見直してみてください。
少しでも毎月出ていくお金を減らせると、多くの金額を返済にまわせるので、早く借金を返済できます。
④借金返済の計画を立てる
借金の金額と毎月の収支を把握したら、次は借金の返済計画を立てましょう。
買い物依存、キャバクラ通いなど、お金を使うことへの依存症の可能性もあります。
借金をしてしまっている場合は、このタイミングで治療をして改善していかなければなりません。
依存症を改善しないとまた借金をして繰り返しになってしまい、返済計画が無駄になるからです。
⑤いろんな借入先から借りている場合は借金をまとめる
複数の借入先から借金を作ると、借入先の管理が大変になり、借入状況が分からなくなります。
借入先の管理が十分にできず、返済期限を過ぎてしまう可能性をなくすためには、おまとめローンがおすすめです。
おまとめローンは、2社以上の金融機関から借りている場合、ローンを1つの借入先にまとめられます。
ローンをまとめることで、まとめる前より金利の設定や月の返済額を低くでき、返済負担を押さえられます。
⑥繰り上げ返済をする
毎月決まった額の返済とは別にまとまった額を返済することを、繰り上げ返済と言います。
通常の返済には、返済額に利息分も含まれていますが、繰り上げ返済をする場合は、返済は利子をのぞいたすべて元金の返済にあてられるため、その分の利息が消えて総支払額を減らすことが可能です。
お金に余裕がある場合は、繰り上げ返済をして少しでも元金を減らしましょう。
まとめ
借金の返済について深く考えすぎてしまうと心身ともに辛くなり、最悪の場合は自殺を考えてしまうこともあるでしょう。
借金問題に向き合い、少しでも早く返済を終わらせられるように繰り上げ返済など方法はいろいろあります。
1人で抱え込まずになるべく早く司法書士などの専門家に相談してください。
専門家は、支払いが困難になってしまった高額な請求がある場合は、債務整理の相談や催促の電話対応まで行っています。
何か困ったことがあった際は1人で抱え込まずに、早めに相談にいくのがおすすめです。
オンライン相談や無料カウンセリングなどのサービスもあるため、気軽に利用してみてください。