先払い買取現金化は違法?違法業者の手口と特徴をわかりやすく徹底解説

今日、先払い買取というサービスがニュースになっています。

サービスの仕組み自体は違法ではありませんが、先払い買取の仕組みを利用して闇金を行っている業者が存在しています。

詐欺の実態や手口を理解できれば被害を未然に防げますし、自分が先払い買取の被害者かどうかもわかるものです。

今回は、先払い買取の仕組みや、違法な先払い買取の特徴や手口をわかりやすく解説するので参考にしてみてください。

目次

先払い買取とは

先払い買取とは、利用者が売りたいものを撮り、業者に画像を送付して査定をしてもらうサービスです。

品物を業者に送る前に査定金額がもらえることから先払い買取と呼ばれており、こういったサービス自体は違法ではありません。

査定した品物が送られてこなかったり、画像では分からなかった破損が見つかる可能性があります。

こういったリスクを負うのは業者です。

先払い買取の仕組み

白手袋をつけたビジネスウーマン(鑑定士)

先払い買取の流れは、以下になります。

順を追って、詳しく解説していきます。

STEP
申し込み
STEP
買取ってもらいたい品物の写真を送る
STEP
審査・査定
STEP
品物が現金化される

申し込み

先払い買取を初めて利用するには、公式サイトからアカウント登録を行う必要があります。

必須事項を記入してから送信をすると認証メールが届くので、URLをクリックすれば完了です。

買取ってもらいたい品物の写真を送る

アカウント登録を行った後は、買取査定を受けられます。

買い取ってもらいたい品物の情報を入力して、画像を送信すれば完了です。

また、ブランド物やゲームソフトの他にも、商品券や収入印紙のコピーでも問題はありません。

審査・査定

写真を送ると査定が行われ、査定時間は数分で終わります。

即日の現金化に対応している業者がほとんどです。

査定金額と利用条件の確認を行い、問題がなければ契約に進みます。

品物が現金化される

査定金額に納得できれば取引が成立して、手数料を引いた金額が振り込まれます。

そして、業者から指定された日までに、商品を業者に発送しなくてはいけません。

商品の発送方法は業者から指定があるため、それに従う必要があります。

配送手数料については、利用者が負担することになります。

郵送が遅れると、延滞料金が発生する可能性があることにも注意が必要です。

違法な先払い買取業者の手口

ここまでは、先払い買取の一般的な仕組みを紹介しました。

しかし、先払い買取業者は、仕組みを悪用して闇金を行っています。

ここでは、先払い買取業者が闇金を行う手口を紹介するので、参考にしてみてください。

契約の解除を前提としている

業者は、最初から契約の解除を前提としており、キャンセル手数料や違約金を得る目的で取引をしています。

査定から現金化までは、スムーズに進みます。

しかし、闇金業者は実際に商品を受け取るつもりがありません。

仮に商品を業者宛てに発送したとしても、何かしらの理由で受け取りを拒否しない、あるいはそもそも業者に商品が届かない仕組みになっています。

そして、キャンセル手数料や違約金を要求します。

違約金や手数料が高額である

業者から請求されるキャンセル手数料は高額です。

例えば、ゲーム機やゲームソフトなどをまとめて査定に出して、以下の条件で買い取ってもらえるとしましょう。

  • 査定金額:合計10万円
  • 商品を業者に送る期日:査定から1週間後
  • キャンセル手数料:査定金額の40%

この場合、業者が先に査定金額10万円を振り込みます。

その後、契約解除により査定金額の返還とキャンセル料である4万円、合計14万円を支払わせます。

振り込まれた査定金額を貸金と考えると、1週間後の期日を過ぎたことで支払うキャンセル手数料は、実質的に利息です。

サービスの名前こそ先払い買取ではありますが、その実態は闇金業者といえます。

キャンセル料を利息と考えた場合は1週間で40%の手数料が発生して、年利にすると以下の計算によって2,000%を超えてしまいます。

  • 365日÷7日≒52.14
  • 手数料40%×52.14≒2,085%

違法な先払い買取業者の特徴

先払い業者は高額なキャンセル料を請求してくる可能性があるため、利用は避けたいものです。

闇金をしている先払い買取業者には、特徴があります。

どういった特徴があるのかが理解できれば、事前に闇金業者を見抜いて、被害に遭う可能性が下がります。

ここでは、違法な先払い買取業者の特徴を挙げていくので、参考にしてみてください。

貸金業登録をしていない

先払い買取業者は、先にお金を振り込み、後で査定金額の返還とキャンセル料の支払いを要求します。

そのため、行っていることは実質的に貸金業といえます。

貸金業を行うのであれば、内閣総理大臣や都道府県知事に対して貸金業の登録をしなければなりません。

貸金業法3条1項で定められているため確認してください。

貸金業を営もうとする者は、二以上の都道府県の区域内に営業所又は事務所を設置してその事業を営もうとする場合にあつては内閣総理大臣の、一の都道府県の区域内にのみ営業所又は事務所を設置してその事業を営もうとする場合にあつては当該営業所又は事務所の所在地を管轄する都道府県知事の登録を受けなければならない。

引用元:貸金業法 | e-Gov法令検索

貸金業の登録をせずに貸金業を営むのは、無登録営業になります。

刑事罰を課される点を覚えておきましょう。

先払い買取業者のほとんどは貸金業の登録を受けていないため、闇金業者といえます。

個人情報を執拗に求めてくる

本来であれば買取業者は、利用者が持ってきた物品を買い取るときは、利用者の勤務先や収入・家族の情報などを知る必要はありません。

しかし、闇金を行う先払い買取業者は、勤務先や勤務形態・給与明細、家族の情報といった個人情報を聞いてきます。

ゲームソフトやブランド品を買い取ってもらうだけにもかかわらず、質問内容に違和感があるときは、その業者が闇金を運営している可能性があります。

少しでも質問内容が不審に思ったときは、その先払い買取業者を利用しないでください。

上限金利を無視している

上限金利において、出資法に定められた金利を超えた支払いの要求はできないと定められています。

金銭の貸借の保証の媒介を行う者は、その媒介に係る保証の保証料(保証の対価として主たる債務者が保証人に支払う金銭をいう。以下同じ。)の金額の百分の五に相当する金額(当該保証の期間が一年未満であるものについては、当該保証料の金額に、その期間の日数に応じ、年五パーセントの割合を乗じて計算した金額)を超える手数料の契約をし、又はこれを超える手数料を受領してはならない。

引用元:出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律 | e-Gov法令検索

しかし、先払い買取業者は出資法で決められた金利を守っていません。

業者に送る期日が振り込みの1週間後でキャンセル料が40%である場合、1週間で40%の利息になります。

年利に直すと2,080%ほどです。

法で決められた数字を超えているため、闇金を行う先払い買取業者は上限金利を無視しています。

執拗に取り立てをしてくる

闇金を行う先払い買取業者は、少しでも品物の郵送やキャンセル料の振込が遅れると、取り立てを行う可能性があります。

具体的な例を挙げると、電話やメールによる催促を執拗に行う、利用者の家族や職場に連絡したりするなどです。

悪質な取り立てはまさに闇金そのものであり、利用者自身の心身に強い負担がかかり、精神的に疲れる状態が考えられます。

また、新たに別のサービスを持ちかけてくる点にも注意が必要です。

そのサービスを利用すると、かえって借金が増えることも考えられるため、利用してはいけません。

違法な先払い買取業者の被害に遭ったときの相談先

先払い買取の被害に遭ったときこそ、一人で悩まずに相談をしましょう。

闇金を運営している先払い買取によって高額なキャンセル料や違約金を請求されたときは、以下の業者に相談するのがおすすめです。

  • 国民生活センター
  • 警察
  • 司法書士

国民生活センター(消費生活センター)

国民生活センターの中には消費生活センターがあります。

消費生活センターは、商品やサービスに関する苦情を全般的に受け付けており、専門の相談員が対応してくれます。

相談員は公正な立場で処理をしてくれるので、たとえ「しっかり商品を発送したのにキャンセル料が請求された」ということがあっても安心です。

先払い買取業者とトラブルになった際は、消費生活センターを利用しましょう。

警察

先払い買取を利用したことで高額なキャンセル料を請求され、取り立てを受けているのであれば、警察(#9110)に相談するのがおすすめです。

特に、暴行や脅迫を受けているときは、警察へ相談してください。

もし先払い買取の運営が貸金業法に違反していたり、取り立てが刑法に抵触したりするのであれば、警察が捜査をしてくれる可能性があります。

司法書士

違法な先払い買取業者から高額なキャンセル料を請求されたり、執拗な取り立てを受けて困ったりしている場合は、司法書士への相談がおすすめです。

司法書士や弁護士が関知すると、ほとんどの取り立てが止まります。

なぜなら、先払い買取業者は闇金を行っている時点で法律を破っており、その法律を専門的に扱う弁護士や司法書士には太刀打ちできないからです。

取り立てを止めた後は、利用者と先払い買取業者との関係を断つために、司法書士が交渉を行ってくれます。

しつこく連絡をしてくるような業者であっても、司法書士が代わって相手をしてくれるため、安心です。

既に業者からキャンセル料が請求されたり、業者とやり取りをするのが怖かったりする場合は、司法書士に気軽に相談してみてください。

の取り組み

アカルイミライを運営するイーライフ司法書士法人では、創業当初から闇金問題に取り組んできました。

闇金からの嫌がらせの解決や利息の返金交渉などに対する多くのノウハウを持っています。

闇金問題の無料相談を常時、実施しております。

闇金無料相談の予約はこちらから

まとめ

先払い買取は、買い取ってもらいたいブランド品などの画像を業者に送り、そこで査定をしてもらうサービスです。

品物は、業者が決めた期日までに郵送します。

しかし、先払い買取の仕組みを悪用し、闇金を行っている悪質な業者が存在しています。

違法な先払い買取業者は契約の解除を前提としており、商品を送っても受け取ることはありません。

もし先払い買取業者からキャンセル料を請求されたときは、速やかにイーライフ司法書士法人に相談しましょう。

急いで問合せたい方はLINEでお問い合わせください。
返済日当日の対応も可能です。

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