借金があっても住宅ローンで家を買いたい方へ審査に通る方法などをご紹介

借金があっても住宅ローンで家を買いたい方へ審査に通る方法などをご紹介

家を買いたいと思った時に借金があった場合、住宅ローンの審査に通るのか不安で、購入に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。

住宅ローンを組めるのかどうかが心配な方へ、借金があっても審査に通るケースと、審査を通過するための方法を解説します。また、住宅ローンの審査が通った場合の、融資が実行されるまでの流れや、住宅ローンの借入で司法書士が立会う際によくある質問も合わせて参考にしてみてください。

この記事でわかることは?

  • 借金があっても住宅ローンが通る人の共通点は
  • 借金ありで住宅ローン審査を通すコツは
  • 住宅ローンの借入について司法書士に寄せられるFAQ

知っていれば怖くありません。

借金でお困りの方の参考になれば幸いです。

目次

借金があっても住宅ローンの審査が通る人の特徴

「良い」を示すカードを持った男性

借金があっても、住宅ローンを組んで家を購入することは可能です。

では、借金があっても住宅ローンの審査が通る人とは、どんな特徴があるのでしょうか。

返済負担率が少ない人

住宅ローンの審査では「年収に対するローンの返済割合」を表す「返済負担率」というものが考慮されます。

例えば、年収が500万円の人が毎月住宅ローンを10万円ずつ返済する場合、返済負担率は24%です。

一般的に、25%以下が安全とされていますが、既に毎月5万円の借金返済がある場合は、合計で毎月15万円の返済になり、返済負担率は36%となります。

そのため借金を抱えている人は、住宅ローンの返済比率が上がり返済負担率で不利となり、住宅ローンの審査が厳しくなるでしょう。

しかし、年収が高かったり借金が少なかったりすると、借金がある人でも住宅ローンの審査が通る可能性が高くなります。

つまり、住宅ローンの返済額やすでにある借金の返済額、年収とのバランスが大切になります。

一般的なローンを組んでいる人

借金があるからといって、必ずしも住宅ローンを利用できないわけではありません。

借金があること自体が問題ではなく、借金の状況が住宅ローンを借りるにあたって問題ないかどうかが審査されます。

そのため、自動車ローンや教育ローンなどのローンを抱えていても、一般的なローンの場合は住宅ローンの審査の問題となるケースは少ないでしょう。

ただし、一般的なローンと違い、ギャンブルなどが目的で借り入れしていた場合、住宅ローンの審査が通りにくくなります。

住宅ローンの審査では、借金の残高だけでなく、借金の目的や借りた場所などの詳細な情報の提供が必要です。

そのため、使途不明のキャッシングが多い場合や、消費者金融からの多額の借り入れがある場合には、住宅ローンの審査に悪影響を及ぼす可能性があることも覚えておきましょう。

金融事故を起こしていない人

ほとんどの金融機関が加盟している「個人信用情報機関」で、利用者の個人情報が共有されています。

そのため、ブラックリストに載るような金融事故を起こした場合、審査でかなり不利になるでしょう。

しかし、ブラックリストは一生涯残るわけではなく、時が過ぎれば情報が消え信用情報が回復すれば、住宅ローンの審査を受けることが可能になります。

一般的に、金融事故の信用情報は、完済してから約5年〜10年を目安に回復します。

例えば、クレジットカードや携帯電話の分割支払い、銀行ローンに関しては約5年〜7年、自己破産などの債務整理に関しては、おおよそ10年で情報が消えると考えられています。

また、税金を滞納している場合も住宅ローンの審査で不利になるため、固定資産税や所得税などの未納や延滞がある場合は完済しておきましょう。

借金ありで住宅ローン審査を通過するための方法

一般的な借金の場合は、住宅ローンを組んで家を購入することが可能です。

ここからは、現在借金があって住宅ローンの審査に通るか不安な方へ、住宅ローンの審査を通過させるための有効な方法や対策を紹介します。

借金を完済してから住宅ローンを組む

最も確実でシンプルな方法は、借金を完済してから、住宅ローンの計画を立てることです。

今すぐにマイホームを手に入れる必要がない場合、まずは借金を返済して自己資金を増やしておきましょう。

その後改めて審査を受けることが、スムーズな手続きにつながります。

しかし、「軽い気持ちで審査を受けてみる」という考え方はリスクが高いことを覚えておきましょう。

なぜなら、一度審査に落ちると、その情報は信用情報機関に登録されてしまうからです。

従って、何度も審査に落ちてしまうと、信用情報に傷がつくため、より厳しい審査が行われる可能性があります。

また、住宅ローン審査に関する情報は6ヶ月間登録されるため、再審査までには半年以上待たなければなりません。

総合的に考えると、不安がある場合は借金を完済してから審査を受けるとリスクが少なくなるでしょう。

頭金を用意しておく

本来は住宅ローンを組まずに、頭金だけでまかなえるのが理想です。

借金の返済と合わせると難しいかもしれませんが、できる限り頭金を用意しておくと、その後の住宅ローン返済の負担を減らせるでしょう。

住宅を購入する際に頭金を支払うと、頭金部分には利息がかからないため、頭金の割合が高ければ高いほど、支払総額が抑えられます。

また、「フラット35」では、頭金が10%以上の場合、低金利での借り入れが可能です。

住宅ローンは総額が大きいため、利率の違いが返済額に大きく影響してきますので、なるべく頭金を多く用意しておくと良いでしょう。

月々の返済額を少なくするために完済までの期間を長くする

同じ借り入れ金額でも返済期間を長くすれば、毎月の返済額を抑えられるため、返済負担率も低く抑えられるというメリットがあります。

しかし、返済期間を長くすると支払う利息の総額が増え、最終的な返済総額が増えるというデメリットもありますので、注意が必要です。

また、住宅ローンを申請する際には、「完済時の年齢」も重要な審査基準となり、現在の年齢が高い場合、長期間の返済期間を確保できない場合もあります。

多くの銀行が、住宅ローンの借入時の上限年齢を70歳完済年齢の上限を80歳に設定していますが、70代や80代での住宅ローン返済は現実的ではありません。

会社勤めの場合は、定年退職までに住宅ローンを完済することが望ましいでしょう。

借金ありで住宅ローン審査が通って融資実行されるまでの流れ

融資実行

無事に住宅ローンの審査が通れば、融資が実行されます。

融資実行とは、金融機関から借り入れた住宅ローンが実行され、借入金が申込者の口座に振り込まれることで、振り込まれた日が融資実行日です。

登記手続きをしないと融資実行されないため、融資実行には司法書士が必要となります。

立会い決済については、基本的に不動産業者と売主によって決められるので、買主側はその方針に従うようになるでしょう。

以下、当日の流れを説明します。

指定された銀行に集まる

立ち会い決済には、不動産業者と売主が指定した日に買主が参加し、指定銀行などで各種手続きが行われます。

まず、買主(住宅ローン利用者)は、必要書類を提出しましょう。

その後、最終確認を行い、司法書士から銀行側に「振り込みOK」と言い渡されて、司法書士の許可が得られたら銀行が振り込み作業を行います。

振込手続きをして入金の確認をする

立ち会い決済の後、司法書士から銀行へ「振り込みOK」との連絡が入ったら、銀行は融資作業を開始します。

振り込みが実際に完了するまで、原則として約1〜2時間程度かかるため、当事者はその場で待機することになるでしょう。

振り込みが完了すれば銀行側から一報が入り、利用者の口座の確認を行うことになります。

住宅ローン利用者の口座に借入金が入ったら、次は売主に振り込むことになりますが、ここでも30分ほど待たされるでしょう。

無事に売主側の口座へ入金が確認できたら、振り込み手続きは完了です。

登記手続き

売主側の口座へ振込が確認できたら、所有権保存登記や抵当権抹消登記など、登記手続きが必要となるため、司法書士は申請のため法務局へと向かいます。

この間、当事者たちは待機することになり、さらに30分から1時間ほどの時間がかかるでしょう。

司法書士が法務局から戻ってきて、銀行側との手続きが完了したら、融資実行日に必要な全ての手続きが完了したことになります。

自分でもできますが、書類の用意や手続きが面倒なため、司法書士に依頼した方が手間がかからずに済むでしょう。

住宅ローンの借入で司法書士が立会う際のよくある質問

借金があっても司法書士がいるため、住宅ローンの借り入れの大きな負担になることはありません。

しかし、現在の借金の状況を考えて、不安な方もいるのではないでしょうか。

そんな方へ、司法書士へ寄せられるよくある質問を紹介いたします。

自分の信用情報を確認する方法はありますか?

個人信用情報は信用情報機関に、インターネットや郵送などで開示請求をすれば、手数料1,000円程度で確認可能です。

信用情報機関は、以下の3つで構成されています。

  • JICC(株式会社日本信用情報機構)
  • CIC(株式会社シーアイシー)
  • KSC(全国銀行個人信用情報センター)

なお、クレジットカードや消費者金融からの借り入れをした場合は、JICC(株式会社日本信用情報機構)とCIC(株式会社シーアイシー)に開示請求をしましょう。

銀行からの借入はKSC(全国銀行個人信用情報センター)に開示請求をすれば、自分の信用情報を確認できます。

住宅ローンに落ちて信用情報に傷が付くのが周囲にバレることはありますか?

このようなケースを想像して、不安に思ってしまう方がいるかもしれませんが、家族や周囲への影響が出ることは基本的にありません。

信用情報は個人単位で管理されております。

もし、審査に落ちたとしても原因について書面等で通知されることはないため、周囲へ知られる可能性は極めて低いでしょう。

ただし、ペアローンを組んで家族と一緒に申し込みを行う場合、、書類の準備を行う際に借金が発覚してしまう可能性があります。

借金がないことを主張したり書類に記入したりすれば審査に通りますか?

住宅ローンの審査機関(金融機関など)は、信用情報機関に加盟しており個人の借入情報や返済履歴などを照会できます。

そのため、審査の際に申告されていない借金情報でも照会によって明らかになりますので、隠し通すことは難しいでしょう。

住宅ローンを申請する場合は正直に申告することが大切です。

まとめ

借金があっても返済負担率が少なかったり、金融事故を起こしたりしていなければ、住宅ローンを組んで家を購入することは可能です。

借金があっても住宅ローン審査を通過する方法はあります。もしも、ご自身の借金の内容に不安がある場合、イーライフは親切な対応をしてくれるため気軽に相談してください。

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