キャッシングは借金なのか?リスクと対処法について解説

キャッシングは借金なのか?リスクと対処法について解説

給与前にまとまったお金が必要になったとき、コンビニやスマホを使って簡単にお金が借りれるのがキャッシングです。

クレジットカードにもキャッシング機能がありますので、利用したことがある方もいるのではないでしょうか。

気軽に借りれて返済ができることから、借金している感覚がなく気がついたら限度額いっぱいまでキャッシングしているケースがあります。

キャッシングは借金なのか、よくわからずに利用していないでしょうか。

本記事では、キャッシングは借金なのか?利用のリスクと対処法について解説します。

この記事でわかることは?

  • キャッシングは借金と同じ?
  • キャッシングをする3つの方法
  • キャッシングを利用する際のリスクと注意点
  • キャッシングが返済できなくなったときの対処法

知っていれば怖くありません。

借金でお困りの方の参考になれば幸いです。

目次

キャッシングが借金と同じと考えられるメカニズム

ATMからお金を引き出す

必要な時に借りられるキャッシングは、現代人の生活に浮上に密着した金融商品です。

メカニズムが不透明で、借金しているようで使えないと思っている方も多いでしょう。

ここではキャッシングとはなにか、そのメカニズムについて詳しく紹介します。

キャッシングしたお金の使い道は自由

クレジットカードを作ると、ショッピング機能とは別にキャッシング機能が付帯されます。

希望者のみではありますが、後日申し込むと手続きが面倒になるため、多くのクレジット会社では同時申し込みをすすめることが多いです。

ショッピングは、お店で買い物をするときに利用できる機能ですが、キャッシング機能は限度額内なら制限がなく、自由に利用できる機能です。

利用目的はショッピングだけに限られないので、スポーツジムの料金の支払いや結婚祝いなどに使えます。

金利に応じた利息が発生する

クレジットカードのショッピング機能は、カード会社の加盟店からの手数料が収入源となっています。

クレジット機能を使ってもらうことで、カード会社の収益が上がるわけです。

キャッシング機能は、クレジットカードの利用者から手数料をもらって利益を出さなければなりません。 

つまり、キャッシングを利用すると金利に応じて利息が発生します。

月々、決まった金額が引き落とされるので、残高が多くなれば利息もプラスされていくわけです。

キャッシングできる手段は3つ

キャッシングとは「現金を借りる」ことですから、借金に違いありません。

クレジットカードのキャッシング機能を含めて、キャッシングには3つの手段があります。

どのような手段なのか、見ていきましょう。

クレジットカードのキャッシング機能

クレジットカードには限度額があり、この限度額範囲の中でキャッシング機能を付帯できます。

クレジットカードの種類にもよりますが、限度額が30万であればショッピングが20万、キャッシングは10万などです。

もちろん「キャッシング機能が必要ない」場合は、全てをショッピング枠にできます。

ただし、後にキャッシングを申し込むには審査を受けなければならないので、最初に申し込んだ方がいいでしょう。

クレジットカードのキャッシングは金利が高く、利用する場合は10万以下をおすすめします。

消費者金融のキャッシングローン

CMでもお馴染みの消費者金融では、発行されたキャッシング専用カードを使ってATMからキャッシングできるシステムです。

最近ではスマホからも申し込みができるので、借金をする感覚がやや薄れてきたようにも思われます。

消費者金融のキャッシングの特徴は、契約当初の限度額は少額で金利も高めです。

しかし、利用し続けると限度額も高くなり、大きな買い物などに使いやすくなります。

中長期的に返済計画を立てる人向けのキャッシングです。

銀行カードローン

銀行のカードローンはキャッシングとは違いますが、お金を借りるという意味では同じです。

クレジットカードや消費者金融よりも、金利が低く限度額も大きく設定しやすくなっています。

取引のある銀行であれば手続きが比較的簡単にできますし、取引がなくても口座開設でカードローンを申し込みできる銀行も多いです。

最近は、スマホやパソコンからも申し込みができるようになり、銀行まで足を運ぶ必要もなくなりました。

キャッシングを利用して借金するリスク

キャッシュレス時代とは言っても、現金が必要になるシーンはまだまだあります。

そんな時に頼りになるのがキャッシングですが、借金する以上はリスクを負わなければなりません。

借金で苦しまないためにも、キャッシングするリスクをしっかり理解しておきましょう。

金銭感覚がおかしくなる

キャッシングは「本当に困ったときに、スムーズに借りれる」利便性が魅力です。

最初は計画的な返済を視野にいれて行動できますが「困ったら借りればいい」という思考に陥りやすく金銭感覚が麻痺していきます。

これは、キャッシングするお金は「未来の自分の財産である」意識が薄く、お金=借りればいいという勝手な解釈と思い込みがあるからです。

冷静に考えれば、お金は労働の報酬として得るものであるとわかります。

ところが、簡単にキャッシングできるシステムになったことで、キャッシング枠が自分の預金残高のように勘違いしてしまうのです。

そうなると、枠内で何度もキャッシングを繰り返すようになり、利息がどんどん膨れ上がって返済が苦しくなります。

61日以上延滞するとブラックリストに入る可能性がある

計画的に返済が進めば問題はありませんが、借金が膨らんでしまったために返済ができなくなり、長期延滞すると信用情報がブラックリストに登録されます。

どれぐらいの延滞でブラック化するかというと、61日間以上の延滞が対象です。

信用情報機関の情報は、あらゆる審査で利用されますのでブラック登録されてしまうと、最低5年はローンが組めませんし、クレジットカードも作れなくなります。

返済に遅れなければブラックリストにならないので、自動引き落とし返済を利用しましlょう。

給与口座からの自動引き落としなら、延滞リスクもなくなるので安心です。

大型ローンの利用が難しくなるから

家を建てたい・子どもの進学費用に当てたい場合に大型ローンが組みづらくなることがあります。

取引が長く信用がある場合、組めないわけではありません。

ただし、キャッシングを繰り返していたり長期延滞があると、返済能力に問題があると思われ審査に通過しにくくなります。

キャッシングをして返済不可に陥った場合の対処法

女性弁護士

キャッシングによって借金が増えてしまい、返済できなくなったら収支の見直しや借り換えなどを検討することになります。

金利の低いローンを借りてキャッシングで返済する方法もありますが、返済に困っている人には効果が期待できません。

ここではもっとも有効な、債務整理について説明します。

任意整理をする

債権者と交渉して現在の返済方法を見直してから将来利息をカットしてもらい、元金を3〜5年程度で完済できるようにします。

裁判所を通さずに手続きを進めていき、家族に知られることなく進められるのがメリットです。

利息制限法の上限金利(年15.0〜20.0%)で引き直し計算をし、正確な借金残高を割り出してから手続きを始めます。

長期間キャッシングを利用している場合は、元金が減額されて「過払い金」請求ができるケースもあるほどです。

個人再生をする

裁判所を通じて、借金を5分の1〜10分の1まで減額することを認めてもらうのが個人再生です。

民事再生法で規定されている手続きで、普通の会社員やアルバイトが対象になっています。

自己破産とは違い、家や車、預貯金などは守られる仕組みです。

そのため、最低限度の生活水準は保てる安心感があります。

しかし、任意整理は将来利息のカットを目的として行う仕組みであり、元金は減らせません。

100万円以上の借金がある場合には、任意整理より個人再生が有効です。

自己破産をする

すべての借金を返済しなくても良くなるメリットはありますが、同時に大きなリスクがあるのが自己破産です。

裁判所に申告し認められれば、すべての借金の返済義務がなくなります。

ただし、自動車や不動産、預貯金などがある場合には、差し押さえられた債権者への返済にあてられる仕組みです。

生活に必要な財産は残されますが、官報に住所と名前が掲載されたり、引越しなどが自由にできなくなります。

キャッシングで借金する際の注意点

注意を呼びかける男性

キャッシングが必要になったとき、どんなことに注意をすればいいのでしょうか。

ここでは、3つの注意点を解説します。

返済可能な範囲内でキャッシングする

必要ないにも関わらず、限度額いっぱいにキャッシングしてしまうと返済が厳しくなってしまいます。

自分の収入の範囲内で毎月の返済計画を考え、余裕がある場合には繰り上げ返済をするなど計画的なキャッシングがおすすめです。

限度額は自分の収入に合わせて設定

クレジットカードのキャッシングは、自分で限度額を設定できるようになっています。

自分の収入額や安定性などを考慮して、限度額を設定してください。

消費者金融の場合、利用期間が長くなると限度額が引き上げられていくので注意が必要です。

自分の収入以上の限度額になっても、キャッシングをせずに返済が終わったら解約するのがいいでしょう。

利息の計算をしっかりする

「借入れ額×金利÷1年の日数×借入れ日数」で、利息の計算ができます。

キャッシングの金利は年〇%などと、ホームページにありますが実際の利息は日割り計算です。

金利には幅があり条件によって変動するので、最低金利だけでなく高めの金利で計算しておきましょう。

こまめに計算すると、長期的な返済には大きな利息がプラスされることがわかります。

結果的に必要ないお金をキャッシングすることもなくなり、返済計画の見直しにも繋がるでしょう。

まとめ

キャッシングは手軽な借金方法で、正しい使い方をすれば困ったときに頼れる味方になります。

万が一、キャッシングでの借金が膨れ上がり返済が厳しくなった時には、司法書士事務所に相談してください。

イーライフでは、借金問題を解決するまで徹底的に対応します。

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