整形にお金をかけて借金地獄!理由とリスク|解決方法を司法書士が解説

整形にお金をかけて借金地獄!理由とリスク|解決方法を司法書士が解説

「自分の容姿に自信がない」「自分を変えて自信を持ちたい」など美容整形する理由は様々です。

ほんの少しメスを入れるだけで顔の雰囲気が変わりますし、ダウンタイムが短く日帰り施術もできるようになったことで身近なものになりました。

しかし、取りつかれたかのように、整形を繰り返すことによって借金がどんどん増えてしまい、返済に困ってしまう方もいらっしゃるようです。

今回の記事では、整形を理由に借金が増えてしまう理由や抱えてしまうリスク、解決方法について紹介します。

この記事でわかることは?

  • 整形のために借金を抱えてしまう理由
  • 整形のために借金をしてしまうリスクとは
  • 整形のために借金に困った時の対処法

知っていれば怖くありません。

借金でお困りの方の参考になれば幸いです。

目次

整形のために借金を抱えてしまう理由

医療・健康の注意点

鏡をみるたびに「ここが気になる」「この角度からみると美しくない」と思い込み、整形を繰り返してしまう方が多いようです。

費用もかかりますが、「治さなければ」という強迫観念に取りつかれてしまうと、費用の心配より顔が気になってしまうでしょう。

借金をしてでも、若さや美しさを取り戻したいと思うようになり、気がついたら膨大な借金を抱えて返済できなくなります。

どうして、このような状況になってしまうのでしょうか。

施術に納得していないから

最近の整形は時間も短く簡単にできますし、「整形≠恥ずかしい」ことではなくなってきました。

最初は「二重にしたい」や「目を大きく見せたい」など、ほんのプチ整形で始める人がほとんどです。

一部だけを整形すると、どんどん自分の顔のパーツが気になりだし「顔のバランス」を整えるために整形を繰り返すことになります。

何度も整形すればお金がかかりますし、高額な費用を捻出できずにローンを借りる事態になると危険です。

一度の施術で終わらないから

整形して顔のバランスを整えれば、確かに自分が理想とする美しい顔になります。

無理のない整形であれば、半永久的に効果が持続しますが、加齢と共に皮膚はたるんできますし、シミやしわも気になり始めるでしょう。

ヒアルロン酸注入やボトックス注射などは、一時的な効果があるものの持続性がありません。

そのため、定期的なメンテナンスが必要になります。

美容にかけられる費用内でメンテナンスができればいいのですが、1回行えば欲が出てしまい、施術を繰り返すようになるのです。

借金する抵抗感なくなるから

返す意思があり、一定の収入があれば誰でもお金を借りれます。

借金は「未来のあなたが支払うお金を一時的に貸している」だけで、湯水のように湧いてでるものではありません。

今までのように銀行やカードローン会社に行かなくても、最近はスマホで申し込めばそのまま借り入れができる気軽なものになりました。

そのため、借りている感覚がなくなってしまい、気が付いたら借金が膨れ上がってしまうケースが多いです。

整形で借金をするリスク7選

医療ローンは、高額な治療費を無理なく支払うための方法ですが、リスクが高いので注意が必要です。

ここでは7つのリスクについて説明いたします。

①遅延損害金が滞納開始日から発生してしまう

支払日に引き落としができないと、滞納開始日(支払日の翌日)から遅延損害金が発生します。

美容整形で組んだ医療ローンの遅延損害金は、通常のカードローンより利率が高いです。

医療ローンは一般利率3%〜10%程度が相場ですが、遅延損害金の場合は最大20%が適用される恐れがあります。

200万の医療ローンを組んだ場合、遅延損害金(年率/20%)で計算すると1日あたり999円発生し、1カ月の滞納で30,619円を支払わなければなりません。

最低金利3%でも、1日あたりは162円、1カ月4,933円になります。

②返済するように債権者からの電話や督促状が届く

督促状が届いても支払いをしないと債権者から電話がかかってきて、返済が遅れていることを指摘されます。

支払い能力がなく返済ができないと、督促状を破棄したり電話にでない、居留守を使うなどの対応をしてしまいがちです。

このように「返済しなければならない」事がわかっていながら無視や放置をしていると、別の形で督促されてしまうでしょう。

この段階で返済する意思表示をして、何らかの得策を考えておかないと、取り返しのつかないところまで追い詰められていきます。

③取り立て行為で自宅を訪問しに来る

返済する意思がないと判断されると、債権者は次の手段で返済を迫ってきます。

取り立てについては、貸金業法第21条では「社会通念上、不適当と認められる時間帯に訪問を禁止」とあります。

一般的に、社会通念上認められる時間帯であれば、自宅訪問は違法行為にはならないです。

tips!!〜自宅への取り立ては違法?

貸金業法では取り立て行為に対して厳しい規制があります。

自宅への取り立てや電話については次のように規定されています。

第二十一条 

貸金業を営む者又は貸金業を営む者の貸付けの契約に基づく債権の取立てについて貸金業を営む者その他の者から委託を受けた者は、貸付けの契約に基づく債権の取立てをするに当たつて、人を威迫し、又は次に掲げる言動その他の人の私生活若しくは業務の平穏を害するような言動をしてはならない。

 正当な理由がないのに、社会通念に照らし不適当と認められる時間帯として内閣府令で定める時間帯に、債務者等に電話をかけ、若しくはファクシミリ装置を用いて送信し、又は債務者等の居宅を訪問すること。

引用:e-gov法令検索(貸金業法)

「社会通念に照らし不適当と認められる時間帯として内閣府令で定める時間帯」に訪問ができないだけであり、それ以外の時間帯であれば自宅への取り立ては違法ではありません。

実家や結婚して家庭があれば、家族に知られてしまい肩身の狭い思いをしなければなりません。

取り立てと聞くと、ドラマなどでみるヤクザのようなイメージを持つ人がいるでしょう。

しかし、実態はあくまでも「返済のお願い」と「支払いがいつなのか」」を確約するための訪問です。

④個人信用情報に傷が付く

延滞が3か月以上続いてしまうと、信用情報機関にブラックリストとして掲載されることになります。

掲載されてしまうと、以下のリスクが発生してしまうので注意が必要です。

  • クレジットカードが作れない
  • 住宅ローンなどが組めない
  • 賃貸契約ができない

上記のリスクが発生する原因は、保証会社の承認が得られなくなるからです。

信用情報機関には、過去に金融会社とどんな取引をしたのかが登録されています。

過去の返済履歴も登録されていますし、滞納すればその記録も信用情報として残り続ける仕組みです。

滞納があると滞納記録として残ってしまい、信用情報に傷が付いてしまいます。

⑤一括請求される

契約書には支払いについて色々と書かれていますが、「期限の利益」について理解していないと一括請求されるリスクがあります。

毎月決まった金額を返済するローンが組めるのは「毎月決められた金額を支払います」と約束したからです。

信用に基づいて残債の支払いが猶予されてるのは、「期限の利益」によるものでした。

長期間延滞は「約束が守られない」「守れなくなりました」ということになるので、期限の利益は損失されます。

約束を破れば残債の支払いに猶予を与えられなくなり、残金の一括請求をされてしまうでしょう。

⑥契約時に記載した保証人または連帯保証人に請求が来てしまう

医療ローンに保証人が必要な場合、親や友人などにお願いしなければいけません。

本人に連絡がつかない、支払いもされないなどの状態が続くと、保証人にへの請求が開始されます。

保証人も契約書内容に承諾しているからこそサインをしたわけなので、請求されれば支払うしかありません。

借金は自分だけの問題ではなく、他人を巻き込んでその人の生活に影響が出てしまいます。

自分勝手で簡単に整形を繰り返したことで家族や友人までも巻き込んでしまい、信用すらも失いかねません。

⑦段階を踏んで財産の差し押さえが決行される

医療ローンの支払いができないと、結果的には財産の差し押さえが始まります。

その間には何度も督促状を送り、電話連絡や自宅訪問などをして話し合いを進めているでしょう。

しかし、対応せずに支払ってもらえないため、強制的に差し押さえるしかないと判断されるのです。

差し押さえが決行されると、法的な手続きになり裁判所から督促状が届きます。

ここで異議申し立てをすればローンの組み直しなどが行われますが、無視してしまうと財産の差し押さえになるので注意が必要です。

預貯金や給与などが差し押さえられて、生活が苦しくなってしまいます。

差し押さえが執行されると債務整理も難しくなり、借金が増えて返済ができなくなるでしょう。

整形で借金したときの解決方法

女性弁護士

医療ローンを組んだ事を後悔したところで、借金がなくなるわけではありません。

しかし、返せないから返さないというのはあまりにも無責任であり、放置するとリスクが大きいです。

借りたものを返すためにどうすればいいのか、どんな方法があるのか、対策を考えてみましょう。

司法書士に相談をする

医療ローンの支払いが難しくなったり、転職や急病で収入が減り返済が苦しくなったりした場合は、司法書士に相談しましょう。

司法書士はあなたのかわりに債務整理を行い、債権者と交渉して一時的に返済や取り立てをストップします。

債務整理による一時的な取り立ての休止は、貸金業法が定める原則です。

必要な書類を作成するには専門的な知識が必要になるため、司法書士に任せておきましょう。

債権者に対して司法書士から受任通知が発送されていれば、取り立ては法律違反となって執行されることはありません。

また、費用について柔軟に対応してくれて、万が一業者から連絡が来るようなことがあれば何度でも対応します。

の取り組み

アカルイミライを運営するイーライフ司法書士法人は、借金問題を創業当時から取り扱い、様々な問題を解決してきました。

個々の様々なケースに最適な答えを持っています。

無料相談を常時、実施しております。

借金問題の無料相談の予約はこちらから

お金を借りる

身近で借金を肩代わりしてくれる可能性があるのは、家族や友人です。

返済ができない、督促状が届き居ても立っても居られないのであれば、お金を借りてお願いする方法もあります。

親に頼ることができない、恥ずかしくて言えないという理由から、クレジットカードのキャッシングや消費者金融に申し込んで借りる方法もあるでしょう。

しかし、借金を新しい借金で返すのは得策とは言えませんし、利息が発生するリスクがあるためおすすめしません。

家族や友人に借りる場合は、借りても返せる見込みがあることを説明してからにしましょう。

医療費の支払い先である病院に相談する

医療費が高額で支払いが厳しい場合、治療を受けた病院のソーシャルワーカーに相談すれば、支払いの延長や分割払いに対応してくれるケースがあります。

医療費が高額で困っている方への救済措置がいくつか用意されているので、治療を受ける前に相談してみてください。

まとめ

整形は悪いことではありませんが、多額の借金を背負ってまでやる必要はありません。

支払いができなければ、督促や取り立てに怯えて過ごさなければなりませんし、最終的には財産までも失うことになります。

そうなる前に、司法書士事務所にご相談ください。

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