気軽にお金を借りれる消費者金融ですが、借金をしたは良いものの、返せないなんてこともあるのではないでしょうか?
消費者金融のリスクや返済対策について、明確に把握できていない状態で放置するのは危険です。
ここでは、消費者金融で借金をする理由について解説したうえで、リスクと返済対策について詳しく解説します。
消費者金融を利用して借金をする理由

消費者金融は、申し込みから借入の手続きまでが簡単になっています。
生活において身近な存在の消費者金融は、多くの人にとって強い味方です。
お金が必要な時、スピーディに借入ができる消費者金融ですが、借入をする理由はどのようなものがあるのでしょうか?
生活費を補うため
消費者金融を利用する理由として、生活費を補うためという意見が多いです。
日常生活をしていると、急にお金が必要になるでしょう。
給与前の一時的な資金不足や日常的な生活費の支出増加を補うために、消費者金融を利用することが多いようです。
娯楽のため
レジャーやギャンブルなどの娯楽に利用するために、消費者金融を利用する傾向もあります。
特に消費者金融の利用は、ギャンブルに使っている割合が高いです。
パチンコや競馬、競艇や競輪などのギャンブルは、短期間でお金の増減変化が激しく中毒性が高くなります。
ギャンブルに負けて、熱が入るとすぐに利用できる消費者金融でお金を借りてしまう人が多いです。
消費者金融から借金をするリスク

消費者金融は借入まで簡単にできる便利なものですが、リスクを伴います。
お金を借りるということは、当然お金を返さなければいけません。
完済できずにいると利息の負担がのしかかり、他のローンを組むときにも支障が出ることも考えられます。
消費者金融でお金を借りると、その返済はしなければなりませんし、返済に苦しむリスクや、最悪の場合、自己破産などのリスクを考えなければいけません。
消費者金融から借金をすることのよくあるリスクについて詳しくみていきましょう。
住宅ローンと比較すると金利が高い
消費者金融の金利は、住宅ローンの金利と比較すると、消費者金融の金利の方が高いです。
サービスが充実していて気軽に利用できる消費者金融ですが、金利が高いという特徴があります。
消費者金融は貸したお金に金利を乗せて利用者に返済してもらうシステムなので、少額でも金利は発生すると考えましょう。
住宅ローンの金利は年0.5%〜年2.0%程度なのに対して、消費者金融の金利は年3.0%から年18.0%程度です。
たとえば消費者金融から15万円借りて金利が18%だった場合、1年で利息を含めて約16万5千円返済する必要があります。
消費者金融に支払う金額は、利息だけでも1年で約1万5千円と無駄になってしまうお金です。
支払いが遅れれば、金利分が上乗せされて借金が膨らみます。
最終的にいくら返済しなければいけないかを理解しておくことが肝要です。
キャッシングを繰り返してしまう
消費者金融を利用してると、キャッシングを繰り返してしまう傾向があります。
他の住宅ローンや車ローンとは異なり、消費者金融は申し込みや審査が簡単です。
利用限度額内であれば、一度契約すると新しい契約は必要ありませんし、何度も借入ができます。
気軽に借りられることがキャッシングの魅力ではありますが、借りる目的が定まっていないと惰性で借りてしまうケースが多いようです。
最初に借りる金額が少なくても、何度もキャッシングで借りると、借金が増えてしまいます。
キャッシングし続けると、その分の金利も上乗せされてしまい、返済の悪循環が生まれてしまうでしょう。
何度もキャッシングを繰り返すことで、借金の返済が難しくなるケースもあるようです。
消費者金融で借金をしてしまうデメリット
消費者金融の借金には時効期間の猶予、時効の更新が定められています。
利用者にとって時効の成立は、返済義務が無くなるので嬉しいものです。
お金を借りても時効を待てばお金を返さなくて済みますが、消費者金融の借金では時効が成立しない条件が決まっています。
ここがポイント!
消費者金融の借金は次の条件を満たすと、時効が成立しなくなる可能性がある。
- 支払いの催告がある場合は時効が6か月ストップする
- 裁判所の命令による請求があった場合は時効カウントがリセットされる
- 借金の返済義務を認めた場合は時効カウントがリセットされる
お金を貸す消費者金融は時効になると損失が出るので、上記の条件を満たしてくるでしょう。
簡単に借金が時効になることはないので、時効の成立を待つのはデメリットになります。
遅延損害金が上乗せされる
口座にお金が入っていない、引き落としができてないなど、借金を払わずにいると遅延損害金が上乗せされます。
消費者金融によっても異なりますが、遅延損害金は年20.0%程度です。
支払わずに時効を待っていると遅延日数に応じて賠償金が増えていくので、支払い額が膨れ上がる傾向にあります。
時効の成立ができなければ、遅延損害金を含めた借金を返さなければなりません。
膨れ上がった借金は自身の負担になりますし、額が大きくなればなるほど返済ができない状態になるでしょう。
借金の滞納が続くとブラックリスト入りになる
借金が返済できず滞納が続くと、ブラックリスト入りになります。
ブラックリストに載る条件は3か月、61日以上の滞納が続くことです。
信用情報に事故情報として登録されてしまい、生活に制限が設けられてしまいます。
具体的には、カードローンやクレジットカードなどの審査が通らなくなるでしょう。
クレジットカード会社は利用者の信用情報を確認することがあるので、新しいカードを作れず、持っているカードは強制解約になってしまいます。
ブラックリスト入りは一生ついてまわる訳ではありませんが、日常生活に支障をきたす可能性はあるでしょう。
ここがポイント!
消費者金融の借金を遅延したことでブラックリストに載る条件は「3ヶ月(61日)以上の滞納」
消費者金融から督促の連絡が来る
借金を支払えずにいると、消費者金融から督促の連絡がきます。
督促の連絡は、具体的には本人確認と支払い状況の確認が主です。
借金の金額や消費者金融によって、催促の頻度は異なります。
督促は法律で認められている範囲で、自宅の訪問や電話での連絡が一般的です。
消費者金融の場合は、深夜や早朝の電話や訪問、自宅まわりでの居座り、いやがらせなどの不法行為はありません。
催促の連絡は精神面の負担になりますが、お金を借りている以上避けては通れません。
消費者金融は何としてもお金を取り戻そうとするので、督促の連絡は無視をせずに受け続ける必要があります。
借金の返済が困難になると周りにバレる恐れがある
返済が困難な状態になると、登録をした勤務先や自宅などに消費者金融から連絡が来る場合があります。
具体的に消費者金融は、利用者がその会社で働いているかを電話で確認するのが目的です。
会社に連絡が来ると、職場の同僚や情事に借金をバレてしまうでしょう。
お金が返せない状態が続くことで、強制執行で財産の差し押さえになる可能性もあります。
裁判所の命令によって会社も対応しなければいけません。
差し押さえの対象として給与の3/4、33万円を超える金額と決まっています。
借金返済ができず滞納が続くことで、会社の人にバレるだけでなく、会社自体にも迷惑をかけてしまう恐れもあるでしょう。
消費者金融で借金の返済が難しいときの対策

消費者金融で借金の返済が難しいときは、何らかの対策をする必要があります。
お金を返せない場合でも、借金をそのまま放置すると、これまで解説してきた様々なリスクやデメリットが露呈することになります。
借金を返済しないで放置しておくと、時間が経つにつれて状況は悪化するばかりです。
借金を放置しているとブラックリストに載る可能性が高まり、ブラックリストに載ってしまうと、一定期間新たなカードローンやクレジットカード、住宅ローンや車ローンなどの利用が難しくなってしまいます。
生活に制限が加わることで、借金の返済計画を立てづらくなるものです。
ここでは消費者金融で借金の返済が難しいとき、どのような対策をすればよいのかを説明していきます。
消費者金融に借金返済の交渉
借金の返済が困難になった場合は、消費者金融に借金返済の交渉ができます。
消費者金融は返済計画が立てなくなった人に対して、相談窓口を設けている会社が多いです。
大手の消費者金融ではフリーダイヤルを設けているので、通話料もかかることなく、気軽に相談ができます。
消費者金融に交渉をする場合は借金に対して、返済意思がある旨を伝えて返済計画の交渉をしましょう。
借りている額や消費者金融によっても異なりますが、交渉をすることで一時的に返済額を減額してくれるケースがあります。
返済に困ったら、まずは消費者金融と交渉して、借金返済の糸口を見つけるのがよいでしょう。
法的な債務整理で借金問題を解決
消費者金融の返済で有効な手段が債務整理です。
債務整理は借金を法で解決する手続きの総称で、主に3つです。
借金を法律で解決する手続きは3つの種類がある。
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
任意整理は、直接消費者金融と交渉する方法になります。
元金を3年〜5年で分割して返済していく内容が一般的で、お互い合意の上で決めていくという返済方法です。
任意整理は月々の返済金額を少なくできる、返済額のカットなどのメリットがあります。
個人再生は、原則3年で借金を1/5〜1/10にして返済していく方法で、裁判所を介して行うものです。
自己破産とは異なり、所有する財産は原則処分対象にならないという特徴があります。
自己破産は、裁判所に支払い能力がないことを認めてもらい、借金を返済しなくてよい免責許可を得る手続きです。
個人再生と自己破産は裁判所を介して行う手続きで、法的な強制力があります。任意整理で難しいときには有効な方法と言えるでしょう。
個人再生と自己破産は、借金の減額や免責になるメリットはありますが、ブラックリストに載る可能性は考えておく必要があります。
ご自身の借り入れの状況や今後のことをよく考えた上で、どの手続きが最前か慎重に選ぶことが大切です。
まとめ
消費者金融は簡単に借入ができますが、その気軽さから無理な借り入れをしてしまい、借金が返せなることが多いようです。
返済に困った場合は、債務整理で解決することが可能です。
借金の返済に悩んでいる債務者は、債務整理を視野に入れて専門の司法書士に相談して解決の糸口を見出してもらうことをおすすめします。