立替型後払い決済サービスを利用してトラブルが起きた時の相談先は?

立替型後払い決済サービスを利用してトラブルが起きた時の相談先は?

今やショッピングはネットでするのが当たり前の時代となりました。

通販などで買い物をする際、立替払い型の後払い決済サービスを利用する人が近年急増しています。

ただ、このサービスによるトラブルについての相談も増えているのが現状です。

今回は、立替払い型の後払い決済サービスの利用時に起きたトラブルに関する相談内容や、実際に起きてしまった際の解決策を解説します。

この記事でわかることは?

  • 立替払い型の後払い決済サービスとは
  • 立替払い型の後払い決済サービスの利用でよくあるトラブルの相談
  • 立替払い型の後払い決済サービスでトラブルにならないために

知っていれば怖くありません。

目次

立替払い型の後払い決済サービスとは

立替払い型の後払いサービスとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

実際に利用している人の年齢層や特性を知ると、サービスについてより深く理解できると思います。

まずは、サービスの内容や普及率、そして利用者が増加した背景について詳しく見ていきましょう。

概要

立替払い型の後払い決済サービスというのは、消費者・サービス店・業者の契約関係の中で決済を行う決済方法です。

商品が届いた後に、コンビニなどから代金を支払う仕組みとなっています。

クレジットカードを持たない人でも、名前と住所を入力するだけで手軽に買い物をすることが可能です。

そのため、学生からお年寄りまで幅広い年齢層の人々が利用でき、利用者は年々増え続けています。

2002年頃から本格的に導入され始めて、今ではネットショッピングにおける代表的な支払い方法の1つとなりました。

サービスの普及率

近年におけるキャッシュレス決済に関するアンケート結果(注1)によると、後払いサービス(注2)への認知度は全体の8割を超えています。

利用したことある人は約5割で、これから利用したいと答えた人も約6割という結果が出ているようです。

(注1)消費者庁 第29回 インターネット消費者取引連絡会(2018年6月26日)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社発表資料

「キャッシュレス決済に関するアンケート結果」

(注2)後払い決済サービス事業者が提供する後払いのほか、販売者が自社で提供する後払いも含まれる

「キャッシュレス決済の多様化の動向整理」

後払い決済サービスが広がった背景

後払い決済サービスが普及した背景は、サービスの手軽さです。

利用限度額がクレジットカードほど高くなく、審査なども特にないので名前と住所の入力さえできれば誰でも簡単に買い物が可能となります。

支払いも請求書をコンビニなどに持っていくだけなので、その簡単さが多くの人に利用される理由となっているのです。

また、後払い決済サービスの導入はECサイト等の販売店にとってもメリットがあります。後払い決済サービス事業者が消費者の代わりに一次的に商品代金の立替えをしてくれるため、消費者へ代金を請求するコストの削減や、商品代金の未回収リスクの回避が可能です。

後払い決済サービスでよくある相談内容

立替払い型後払い決済サービスは様々な人にとって便利である一方で、消費者トラブルで寄せられる相談件数は年々増加しています。

2018年から2019年にかけては約3倍にも増えたという統計(注1)もあり、トラブルに巻き込まれる人は後を絶ちません。

実際にどのような相談が寄せられているのでしょうか。

トラブルに巻き込まれた人たちの相談内容を見ていきましょう。

(注1)国民生活センターで特別に件数を精査したもの。2019年11月30日までの登録分。2019年度は4月から11月までの件数。消費生活センター等からの経由の相談は含まれていない。

金額が高額で支払えない

届いた後に請求書に書いてある金額をみて、支払えないという消費者の相談はかなり多く寄せられます。

特に未成年者等は商品広告の都合の良い売り文句に惑わされることが多く、「1回分だと思って申し込みをしたら、実は6ヶ月の縛りがある定期購入だった」などという、知らず知らずのうちに定期便の申し込みになっているという事例が多発しているのが現状です。

購入時に年齢確認や親の同意が求められないケースもあるので、支払い能力がない人にも商品が届いてしまいます。

そういった人たちが高額な請求を支払えず、電話で相談する人が後を絶たないのです。

購入した覚えのない商品の請求書が届いた

購入した覚えはなく、商品も届いていないのに請求書だけが届くケースもあります。

心当たりのない消費者が決済業者に電話をすると「弊社が取り扱っているのは決済代行のみなので、販売業者が取り下げないと請求は続きます。」という回答をされるケースがほとんどです。

あちこちに電話してたらい回しにされているうちに、消費者側が対応する気力がなくなり、支払いだけが溜まっていくという状況に陥ることがあります。

販売店と連絡が取れない

よく見られるのは、商品の定期購入を辞めたいときなどに販売店の電話がつながらないというケースです。

メールやHPのお問い合わせをしても返答はなく、その間に次の商品が届いてしまって永遠にやめられないという相談が寄せられています。

決済業者に電話しても、商品を受け取っている限り請求は発生し続けると言われるため、支払い請求を止める術がないのです。

立替払い型の後払い決済サービスで困った時の対処法

立替払い型後払い決済サービスは便利な反面、様々な課題を抱えています。

サービスを利用する限り、トラブルに巻き込まれる可能性は少なからずあるものです。

実際にそういう事態になった場合に、消費者はどう対処すればいいのでしょうか。

押さえておくべきポイントをこれから解説します。

そのままにしない

まず大切なのは、放置しないということです。

高額の請求書や督促状をみると、つい目をそむけたくなるでしょう。

机の上に置いたままにしたり、ゴミ箱に捨ててしまったりしてなるべく目につかないようにしてしまう人も多いものです。

しかし、そんなことをしても支払いからは逃れられません。

気が付いた時点で早急に対処すれば、最悪の事態を避けられます。

支払えない額の請求書や期限を過ぎてしまったもの、督促状などは放っておかず、一刻も早く対処するようにしましょう。

未成年が親に言わずに買い物をしてしまった場合でも、まずは勇気をもって保護者に打ち明けることが大切です。

販売元に早急に連絡する

期限内に代金を支払えなかった時や、請求書を紛失してそのままにしてしまった場合、支払いの意思が確認できないと判断されてしまうケースがあります。

最悪の場合裁判になり、さらに莫大な出費に繋がるかもしれません。

取り返しのつかない状況に陥る前に支払いの意思を販売元にしっかりと伝えて、話を通しておくことが重要です。

支払期限を過ぎた請求書でも、問題なく使用できるケースもあるので、必ず早急に販売元に事情を説明して今後の流れについて確認するようにしましょう。

消費者センターに事情を説明する

販売元に連絡しても繋がらない場合や、身に覚えのない請求書や商品が届き販売元の連絡先が不明の場合などは、消費者センターに指示を仰ぎましょう。

なにから話せばいいか分からない時は、順序だてて一連の出来事をを分かりやすく説明することが重要です。

専門スタッフが現状の問題を一緒に整理し、新たな相談先を教えてくれる可能性があります。

相談者のプライバシーは守られるので、誰でも気軽に安心して相談できる場所です。

司法書士に相談する

もし請求額が高額ですぐに支払うことが難しい場合は、司法書士に相談するのも1つの方法です。

支払いが溜まって金額がこれ以上膨らむ前に、債務整理についての相談や、取り立ての電話対応などを専門家にお願いするのが必要となります。

相談費用や着手金無料サービスなど、解決まで徹底的に対応してくれるため安心です。

の取り組み

アカルイミライを運営するイーライフ司法書士法人は、借金問題を創業当時から取り扱い、様々な問題を解決してきました。

個々の様々なケースに最適な答えを持っています。

無料相談を常時、実施しております。

借金問題の無料相談の予約はこちらから

後払いサービスでトラブルに巻き込まれないために気を付けること

後払いサービスは便利なサービスですが、残念ながらトラブルに巻き込まれることも少なくありません。

自分で解決するのが難しい問題に直面するのを未然に防ぐためには、消費者は普段からどのようなことに気を付けたらいいのでしょうか。

押さえておきたいポイントを解説します。

購入時に定期便かどうかを確認する

販売サイトによっては、1回限りのものなのか定期縛りがあるものなのかの標記の仕方が、極めて分かりづらいものがあります。

また、購入画面の段階では実際に支払うことになる金額が提示されず、請求書が来てから金額に驚くといったケースもあるようです。

その販売元が本当に信頼できるものなのか、実際に自分が支払うのはいくらなのかを入念に確認してから商品を購入するようにしましょう。

リスクを保証してくれるサービスを選ぶ

商品が届かなかった時や返品する際の保証など、サイトの説明書きをよく読んでからサービスを選ぶ必要があります。

少しでもリスクがあると感じたサイトからは商品を買わないようにしましょう。

同じ商品でもいくつかのサイトを比較して、より安全なサイトはどれなのかを見極められます。

請求書を大切に保管する・支払期限に遅れない

商品購入時に届いた請求書は、大切に保管するようにしましょう。

万が一紛失してしまったり、支払期限に遅れたりした時には早急に販売元に連絡し、対処することが重要です。

特に延滞してしまった時は、請求書を再送付が必要な場合があるので、早めに対応するようにしましょう。

まとめ

今回は立替型後払い決済サービスにおけるトラブルへの対処法をご紹介しました。

トラブルを未然に防ぐには、サービスを利用するにあたってのリスクを自分の頭でしっかりと理解し、慎重に販売元を選ぶことが必要となります。

また、万が一問題が起きてしまった際はそのまま放っておかずに、なるべく早く司法書士などの専門家に相談することが大切です。

支払えなくなってしまった高額な請求がある場合は、債務整理の相談受付や催促の電話対応まで行っています。

何か困ったことがあった際は1人で抱え込まずに、問題が大きくなる前に相談にいくのがおすすめです。

オンライン相談や無料カウンセリングなどのサービスもありますので、気軽に相談しましょう。

よかったらシェアしてね!
目次